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ピラティスて本当に効くの?色々集めて確認してみた!(してくれてた!)
こんにちは、デイジーです!今回は腰痛に対してピラティスは効果があるのかを検証した論文について紹介します。
タイトル
腰痛に効くピラティス
論文の分類: システマティックレビュー
場所: オーストラリア、ブラジル、イギリス、香港、インドなど複数の国
1. イントロダクション
非特異的な腰痛(LBP)は世界中で重大な健康問題で、運動を基盤とした介入が患者に対する最も一般的な治療法の一つです。過去数年間で、ピラティスメソッドは臨床実践で使用される人気のあるエクササイズプログラムの1つとなっています。このレビューの目的は、非特異的な急性、亜急性、慢性の腰痛患者に対するピラティスメソッドの効果を明らかにすることです。
2. 対象者
このレビューには、合計510人の参加者が含まれる10のランダム化比較試験(RCT)が含まれています。参加者は、主に慢性腰痛を持つ成人です。
3. 検査方法
検索方法: CENTRAL、MEDLINE、EMBASE、CINAHL、PEDro、SPORTDiscusのデータベースで2014年3月まで検索を行い、2015年6月に検索を更新しました。
選択基準: 急性、亜急性、慢性の非特異的腰痛を持つ成人を対象としたRCT。
データ収集と分析: 二人の評価者が独立してリスク評価を行い、GRADEアプローチを用いてエビデンスの質を評価しました。
4. 結果
痛みの軽減: ピラティスは短期および中期において最小限の介入(ここでは痛み教育のみ)と比較して痛みを軽減する中程度の効果があることがわかりました(短期(3ヶ月未満):MD -14.05、95% CI -18.91から-9.19、中期(3ヶ月以上12ヶ月未満):MD -10.54、95% CI -18.46から-2.62) 。
障害の改善: ピラティスは最小限の介入と比較して障害を改善する中程度の効果がありました(短期:MD -7.95、95% CI -13.23から-2.67、中期:MD -11.17、95% CI -18.41から-3.92) 。
他のエクササイズとの比較: ピラティスと他のエクササイズの間に痛みや障害の改善に有意な差はありませんでした。ただし、中期の機能改善では他のエクササイズの方が効果的であるという低レベルのエビデンスがありました(MD -3.60、95% CI -7.00から-0.20) 。
※一般的なエクササイズ(ストレッチや筋力トレーニング、有酸素運動:、ヨガ、機能訓練)
5. 考察
ピラティスは最小限の介入と比較して腰痛の痛みと障害の改善に効果がありますが、他のエクササイズと比較して優位性はありません。選択する治療法は患者や医療提供者の好みやコストに基づいて決定されるべきです。
6. まとめ
Q. ピラティスは腰痛に効果的か?
A.ピラティスは、短期および中期において最小限の介入よりも腰痛の痛みと障害を改善する効果があります。しかし、他のエクササイズと比較して特に優れているわけではありません。
7. 疑問点や今後の課題
長期的な効果の評価: 本レビューでは、長期的なフォローアップを行った研究が不足しており、長期的な効果についての結論はまだ不明です。
多様な参加者層: 異なる年齢層や職業、ライフスタイルを持つ多様な参加者を対象とした研究が必要です。
標準化: ピラティスの方法や強度、頻度を標準化することで、効果をより明確に評価できるようにする必要があります。
以上が今回の論文紹介になります。
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なかなかピラティスを看板に挙げている身としては、目の痛い論文結果かなと思います(苦笑い)
ですが、これが現実なのです。
近年、日本では第三次ピラティスブームと言われています。
ジムやフィットネス、パーソナルトレーニングなど、様々な所でも導入されている『ピラティス』。
ピラティスがいいのではなく、その人の身体を評価し、最適な方法を提供する事が大切です。
その方法の一つの手札にピラティスがある。
この事を肝に免じておく事が大切だなと改めて思いました。
これからも、学びを続けて、お一人お一人に合う最適なモノをお届けしていけるように頑張っていきます!
お体の悩みがある方は、是非、公式LINEよりご連絡下さい。!
この論文の詳細な情報や具体的なデータについては、下記を参照してください。
Pilates for low back pain
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/26133923/