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おいしい、楽しい春野菜
立春(今年は2月3日)を過ぎると、スーパーの店頭に春野菜が並びます。春キャベツ、菜の花、新たまねぎ、新じゃがいも、えんどう、たけのこ、木の芽、蕗の薹、若ゴボウ,つくし、たらの芽,独活・・・。黄緑、うすみどり、ベージュのそれらの野菜をお店で見つけると、春の足音を、訪れを感じます。うきうき、とんとん、わくわく。
*画像は味の素パークさんの春野菜レシピから借りました。
1.春の七草
春野菜と聞いて、まずは、春の七草です。1月7日に無病息災を願って食べるお粥に入っているものです。
芹(せり)、薺(なずな)、御形(ごぎょう)、蘩蔞(はこべら)、仏の座(ほとけのざ)、菘(すずな)、蘿蔔(すずしろ)の七種類です。春の七草は春野菜より、早め、まだ寒い時期に食べて、春を感じるといったものです。
わたくしと七草粥とファンタジー 河野佑子 (「朝ごはんと俳句365日」より)
そして、大寒を過ぎ、無事に節分を終えて、立春。このころから、スーパーには春野菜が賑わいだします。中でも、うすいえんどう豆が出てくると嬉しいです。
2.豆ごはんの思い出
豆ごはん、スキです。けれど家族は、あまり好みません。旦那さんも子どもも、豆は豆で食べたい、とわけのわからないことをいいます。五目ならまだしも、豆だけ入って何がいいのか、などと言います。子どもは豆だけ、そっと残すこともあります。とほほ・・。
わたしにとって、豆ごはんは緑と白のコントラスト、鮮やかです。目にも美しいし、軽く塩味がついており、豆の触感もスキです。豆が多く入っていると、得した気分になります。うふふ。今晩は豆ごはんでした。
歳月やふっくらとこの豆ごはん 坪内稔典(「稔典句集Ⅱ」より)
似顔絵の夏目漱石豆ごはん 谷さやん(「船団」2018年より)
小さいころ、食が細かったわたしは、食べることに興味がありませんでした。幼稚園のころには、妹の方が身体が大きくなり、心配した母は、「ご飯だけでも食べたら」と言って、いろんな工夫をしてくれました。おにぎりにしたり、おかきを入れてのお茶漬けを作ってくれたり。そして、豆ごはんや栗ごはんのときには、具の数をかぞえようと言ってくれました。
少しお行儀が悪いのですが、いくつ入っているかを数えて楽しみながら、食べることでした。単純に食べることより、数えながら食べることは、遊び感覚が加味されて、子どもながらに面白く、妹と数を競って食べたりで、「十個発見!」などと言って、ごはんもすすみました。よそうときに、豆をご飯の下に隠しておいたり。固めておいたり。いつしか、豆ごはんや栗ごはんなど、具の入ったご飯の献立が楽しみになりました。
そんなこともあって、豆ごはん、ちょっと油断するといくつあるかな、と恥ずかしながら、みどりの数を数えてしまいそうになります。今では、食べることは大好きになり、コロナ禍での運動不足もあって、春野菜への食欲をどう抑えるかを悩むほどになりました。
3.新しい春野菜
スーパーには、最近、新しい春野菜も出てきています。アーテイチョークは別名朝鮮アザミと言い、イタリア料理、フランス料理で使われます。ルッコラというハーブの一種も春野菜です。サラダや付け合わせに使われます。あしたば、からし菜、クレソン、なばな、セロリ、アスパラガス・・・。
それらの野菜は春が旬であります。ただ、わたしは、何をみたら一番、春野菜を感じるかな、と思ったら、やはり、えんどう豆です。そして、豆ごはんに春の訪れを感じてしまいます。
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