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わたしの本棚34夜~「かがみの孤城」
2018年本屋大賞受賞作品ですが、この年、柚月裕子さんの「盤上の向日葵」に感動したわたしは、「盤上の向日葵」だと思っていました。この作品は、ノーマークで、慌てて、ママ友さんに借りて読みました。そして、はからずも納得したほどです。辻村深月さんの作品は、今秋話題の「朝が来る」にしてもそうですが、必ずしもハッピーエンドではないのですが、後味はいいです。中学生を扱ったこの作品、ママ友さんの間で賛否別れましたが、わたしは好きでした。
☆「かがみの孤城」辻村深月著(ポプラ社)1980円(税込み)
暴力がなくても、いじめは起こります。これぐらいのことで、と大人が揶揄してしまいがちだけど、繊細な子どもにとっては、学校での人間関係、大変な負担になることもあります。学校に居場所のない、7人の中学生が、鏡の中で共同生活をする、といった舞台で、物語が進行します。そのうち、ひとり、またひとりと鏡の城に帰ってこなくなり・・・。この小説を読んで、初めて、パラレルワールドという異次元空間のこと、知りました。ノーラン監督の映画「TENET」でもあった世界観に近い設定が仕掛けられており、一気に読ませます。
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