何かをやる前に、自分の足元を見つめてみよう
こんにちは!
最近は飲食のこれからの戦略について考える時間が多くなりました。
というのも、ニュースを見てもわかる通り、飲食業界を取り巻く状況は一層厳しさを増しています。
私の所属する店舗も例外ではなく、緊急事態宣言の延長もあり、未だ売り上げは落ち込んだままです。宣言が終わり、夏を超えたとしても秋口から冬には、またどうなるかはわかりませんし、不安定な日々が続いていくかもしれません。
しかしながら、この厳しい状況をただただ手をこまねいて見ている訳にもいきません。
今が変革のチャンスだと思って、考えて行動を起こさなければと思っており、これから売り上げを取っていくためにどうすればいいかと日々考えています。
このコロナ禍において売り上げを上げている飲食店を見ていると、地力があるお店か、世の流れに合わせて変化できたお店が生き残っている印象です。
そんな流行っているお店を見て、うちも早く変化していかなくちゃ!なんて焦っていましたが、あまり新しいことばかりをしようとする以前に、基本的な部分ができてないんじゃないかと感じました。
こういう時だからこそ、新しいことをやるよりも大事なことがあるんじゃないかと。
今回はその大事なことについてお話ししていこうと思います。
何をやるか?よりも、何をやめるか?
テイクアウトやデリバリー、ECなどなど、なんやかんやと考えていました。気づくと今までやったことのない新しいことをやろうとしている自分に気づき、同時にあまりうまくいきそうな気もしませんでした。
気づけばあれもこれもと案がいっぱい出てくるのですが、こんなに一気にできるわけないよな、、、と思っていたところ、一旦新しいことをやるのはやめてみようかなと、逆の発想をしてみることに。
というのも、新しいことをやって売り上げを取っていくのもありですが、リソースは限られているので、力が分散して良い結果が得られないのではないかと思いました。
まさにエッセンシャル思考の「何をやるか?ではなく、何をやめるか?」という考え方です。
さらにやったことがない分野に挑戦しようとすると、ノウハウがない状態からのスタートとなりますし、売り上げが取れるかどうかもわからないような、リスキーな状態です。そこにリソースを投入するのは、今のコロナ禍においては結構なリスクだと感じます。
そもそも新しいことをやる土台は整っているのか?
結果的に、今のカフェ業態の強みを生かした運営を行っていこうと思ったのですが、そもそも何かをやる以前に、土台は整っているのか?という疑問が浮かびました。
このようなことは、個人にも似たようなことが言え、「勉強する前に価値観の設定とマインドセットが整っていないと学びを最大化できない」ということに似ています。
学びの準備ができていなければ、いくら学んでも時間の無駄になるのと同じで、「何のために、何を目的として働いているのか?」などのお店のクレドやマインドやビジョンをしっかり伝え、スタッフ一人一人、心をこめて仕事を行える状況を作れていなければ、こちらがどんな作戦を考えても意味がないのではないかと思います。
動きに想いを浸透させて、仕事の質を上げていく
よくよく考えると会社の考えをしっかりスタッフに伝えきれていないなあと感じます。
うちにもクレドはあり、内容としては「全てはお客様のために」という意味合いの言葉が書かれています。しかし我々が日頃現場で働く中で、全ての行動がこのクレドにひも付けられているかというとそれはできていないと思います。
理想を言えば、我々の一挙手一投足がお客様の満足に繋がっていなければなりません。一つとして無駄な動きはないことが理想ではあります。
実際にクレドを体現するというのは並大抵のことではありません。しかし、クレドもビジョンもなく働くという状況は、目的もなく働くという状況に近いです。(個人で目的を設定できている人は別ですが)
人は目的がはっきりしないことに対してモチベーションを保つことができません。目的がこうだからこうしよう的な応用力や考える力が発揮されませんし、思考停止に陥るきっかけにもなります。
一つ一つの動きに意味をもたせていこう
ひとつひとつの動きに意味や想いがこもっていなければ、それは仕事ではなくただの作業です。
ただの作業をしている限りは、大きな成長は期待できません。時間だけが経っていき、経験したつもりになって根拠のないプライドだけがどんどん大きくなっていき、バイアスにとらわれ横柄になっていきます。
そうなってしまっては、周りにストレスを与える老害になりかねませんし、人生は常に成長し続けていかなければ、周囲の状況に対処できなくなり、困難な状況に追い込まれていきます。
そんなことにならないように、一つ一つの行動に意味をもたせていきましょう。一つ一つの行動に意味をもたせることができれば、細かい所の動きにまでモチベーション高く取り組むことができます。
そしてそれは自然と質の高い行動に繋がっていきます。周囲の人もその動きの質に気づいてくれるでしょう。
人生の時間を無駄にせず、自分自身の価値を高めていきましょう!
それでは、また!