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部下育成の必須スキル【コーチングスキル】③

こんにちは!


先日カフェでnoteを書いていた時のこと。。。

横に70代後半くらいの男性の方がいらっしゃって、ビジネスマインド的な動画コンテンツを見ながら、内容をノートにまとめていらっしゃいました。歳を重ねても学びの姿勢を失わないのは、すごいことだなあと感じ、自分もしっかり頑張らねばと思った次第です。


さて、前回から続いているコーチングスキルについてです!

参考図書はこちら

播磨早苗著

目からウロコのコーチング〜なぜ、あの人に部下がついてくるのか?〜



前回は傾聴の話をしていきました。傾聴はただ聴くだけではなく、聴く以前の姿勢がすごく大事です。人は相手の言葉を自分の常識や価値観というふるいにかけて、自分にとって都合の良いように解釈してしまうことがあるので、まずは相手の話を余すことなく積極的に聴く姿勢を作りましょう!という話をしました。


今回の投稿では承認についてお話ししていきます。

それでは行きましょう!



人には承認欲求が存在する


アドラー心理学などで目にする機会が増えたこの承認欲求ですが、「他人から認められたい、自分を価値ある存在として認めて欲しい、認めたい」という欲求で、人間の根底にある欲求です。

この欲求は子供から大人まで誰でも持ち合わせており、子供が大人に対して「見て見て〜!」とアピールしてくるのは親や先生たちに「自分を褒めて承認して欲しい、高く評価して欲しい」という気持ちがあるからです。

また、大人が仕事を頑張るのも、他者から評価されたいという承認欲求が絡んでいます。特にSNSなどは人の承認欲求に強烈に働きかけるツールです。いいねを稼いで周囲からの評価を得ることで承認欲求が満たされるため、世界中で多くの人がSNSを利用しています。



承認は「褒める」ではない


承認と聞くと褒めることと勘違いしている人がたまにいますが、承認=褒めるではありません。「コーチングは相手をいたずらに褒めない」という前提があり、褒めすぎたり、タイミングを間違えて褒めてしまうと逆効果になってしまいます。

褒め方や褒めるタイミングを間違えると、褒めたことを素直に受け取ってもらえなくなり「いいように操作されようとしているのかな?」と感じたり、「何を褒められているのかわからない」と、褒めた意味がなくなってしまうかも。

実際、褒めるというのは難しい技術でもあります。

また、コーチ側の思惑として「褒める」を餌として使ってしまう場合もあり、これは相手を操作しようという「操作主義」の考え方になってしまうので、何も考えずにむやみに褒めるのは危険です。



Iメッセージを駆使して承認する


じゃあどうやって承認すればいいのか?っていう話なんですが、気持ちを伝えるためには二つの方法があります。それは「Iメッセージ」「YOUメッセージ」です。

Iメッセージは自分の気持ちを相手に伝えるメッセージで「私はここをこうしたらうまくいくと思うよ」という、自分を主体にした伝え方になります。

対してYOUメッセージは、相手を主体にした伝え方で「あなたのここはまちがっているよ」という感じのメッセージになります。

この二つのメッセージを見てもらうとわかると思うのですが、YOUメッセージの方がなんだか角が立つのはわかりますか?「あなたは、、、」と相手を出発点にしてしまうと、心理の底に「変わるべきは相手だ」という思いができてしまい、相手をトラブルの原因に決めつけてしまいます。

この考えは他積思考であり、相手に責任を押し付けて自分の課題に気づかないことになってしまうので、YOUメッセージでは承認を行うことができません。

また、ここでも頭の中の「ふるい」が邪魔をしてきます。自分の価値観と常識により、「相手が悪いんだ」という決めつけが起こってしまい、気がつけばYOUメッセージを使ってしまっているかもしれません。

自分のメッセージがバイアスに引っかかっていないかを常に客観視し、正しいメッセージを送ることができるように自分をちょくちょく更新していきましょう。



Iメッセージで気持ちを伝えて承認しよう


というわけで、Iメッセージで相手に気持ちを伝えようということはわかっていただけたかと思います。

基本的に「私は◯◯だと思うよ」というフォーマットで伝えるとIメッセージになるので、活用してみてください。Iメッセージは自分の気持ちを伝えることなので、相手も否定しづらく、聴く姿勢を持ってもらえます。

相手を勇気付け、動かし、刺激し、行動させるために、Iメッセージを使っていきましょう!




さて、今回は承認についてお話しをしてきました。

軽く今回の話をまとめますと

承認とは褒めるということではなく、むしろ褒めるということをむやみに使いすぎると、相手を操作しようという「操作主義」に陥る可能性があるため危険です。

相手側も操作されようとしていると警戒感をもってしまい、スムーズにメッセージが伝わらないので、コミュニケーションが行えなくなります。

また、承認するためにYOUメッセージではなくIメッセージを使って、自分の気持ちを伝えて相手を承認することが重要です。

ということをお伝えしてきました。


伝え方を変えることができれば相手を承認することができ、相手の行動までも変えることができます。ぜひ日頃の自分のコミュニケーションを見直してみてください!


それでは、今回はこの辺で。


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