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思い出・回想の内容がおかしい/捏造されている/ロクなものがない ~マンガ「追放されたチート付与魔術師は気ままなセカンドライフを謳歌する」の場合
レイン「(爆発物を敵に投げつけるという任務に志願する)俺に任せてくれよ!」「俺は野球少年だったんだ。ピッチャー!」「頼む!投げさせてくれって!」
↓
回想の中のレイン少年「(ボールを投げるがデッドボールになる)あ~!ごめん~!!」
↓
レインの仲間たち「ねえ本当に投げて当てられる!?」「こんな過去があってどうして投げて当てられるわけ!?」
◆概要
【思い出・回想の内容がおかしい/捏造されている/ロクなものがない】は「コメディシーン、ギャグ」に関するアイデア。
◆事例研究
◇事例:マンガ「追放されたチート付与魔術師は気ままなセカンドライフを謳歌する」(第6巻)
▶1
本作の主人公はレイン(若い男性)。
彼は、とあるギルドに所属する冒険者である。
いろいろあってある時、
・Step1:強力な魔物と戦うことになったレインたち。
・Step2:仲間の1人が作戦を立てた。曰く「私はいま野球のボールくらいの爆発物を持っている。これをぶつけて攻撃しよう」。
・Step3:問題はどうやってぶつけるか、だ。
・Step4:するとレインが立候補した「俺に任せてくれよ!」。さらに彼は「俺は野球少年だったんだ。ピッチャー!」。
・Step5:どうにかして仲間の役に立ちたいレイン。彼は懇願する「頼む!投げさせてくれって!」。
で、ここでレインの回想に入る――。
・Step6:レイン少年がマウンドに立っている。
・Step7:ボールを投げる。すると、あっ!バッターの肩にボールがぶつかった!デッドボールだ!バッターは悲鳴を上げた「ぐあああっ」。レインも叫ぶ「あ~!ごめん~!!」。
・Step8:そしてレインのモノローグ「その日」「野球をやめた」。
次のシーン――、
・Step9:仲間たちが口々に叫んだ「ねえ本当に投げて当てられる!?」「こんな過去があってどうして投げて当てられるわけ!?」。
▶2
爆発物を敵に投げつけるという任務に志願したレイン。彼は懇願する「俺に任せてくれよ!」「俺は野球少年だったんだ。ピッチャー!」「頼む!投げさせてくれって!」。
で、回想に入るのだが――レイン少年はデッドボールを投げてしまう。おまけに「その日」「野球をやめた」というモノローグ。
かくしてレインの仲間たちは叫んだ「ねえ本当に投げて当てられる!?」「こんな過去があってどうして投げて当てられるわけ!?」。
「そこは、ズバッと三振を取った時の回想じゃないのかよ!(笑)」「回想がダメすぎる(笑)」「仲間が動揺するのも当然だよ(笑)」と思わず噴き出してしまった読者は少なくないだろう。
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