原点回帰!超ネガティブ v.s 超ポジティブ!!|【第九話(1) 富士に月見草は間違っている】「さよなら絶望先生」を三幕構成で分析する
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分析対象
三幕構成
ポイント
<1>
本話のストーリーをざっくりまとめると……
・第1幕:望主導で、超ネガティブテイストの物語が進む(人生の間違い探し)
・第2幕前半:引き続き、超ネガティブテイスト(望の「人生の間違い探し」)
・第2幕後半:まだまだ超ネガティブテイスト(生徒たちの「人生の間違い探し」)
・第3幕:可符香主導で、超ポジティブテイストの物語に変化する
要するにこれ、【「超ネガティブな男 = 望(絶望先生)」 v.s 「超ポジティブな少女 = 可符香」の物語】です。
<2>
さて、この【「超ネガティブな男 = 望(絶望先生)」 v.s 「超ポジティブな少女 = 可符香」】という構図。
これは、「さよなら絶望先生」シリーズの原点です。
プロトタイプであり、立脚点。
思い返せば、第一話(1、2)は全面的にこの構図に沿ったものでした。
しかしその後、個性豊かなキャラ(小森霧、小節あびる etc.)が続々登場、【「超ネガティブな男 = 望(絶望先生)」 v.s 「超ポジティブな少女 = 可符香」】というシンプルな構図は影を潜めていた。
しかし……本話で復活!
つまり本話は、「『さよなら絶望先生』シリーズの原点回帰的なエピソード」と言えるでしょう。
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(担当:三葉)