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「比喩・たとえ話・換言」がおかしい/間違っている ~アニメ「ミギとダリ」の場合 #1

パパ「(笑顔で)もうすぐ夕飯ができるよ。ママ、腕によりをかけすぎちゃって食卓がまるで最後の晩餐だよ。全部食べきれるかな」

アニメ「ミギとダリ」(第1話)




◆概要

【「比喩・たとえ話・換言」がおかしい/間違っている】は「コメディシーン、ギャグ」に関するアイデア。


◆事例研究

◇事例:アニメ「ミギとダリ」(第1話)

▶1

本作の主要キャラ・園山夫妻。

彼らはおよそ60歳くらいだろうか、老夫婦である。

2人は大変仲がいい。また、高級住宅地で何不自由なく暮らしている。しかし――子宝にだけは恵まれず、寂しい思いをしていた


というわけで夫妻は、

・Step1:児童養護施設に預けられていた子どもを養子として迎えた。「秘鳥(ひとり)」という名の13歳の少年である。

・Step2:第1話序盤、園山家に秘鳥がやってきた。

・Step3嗚呼、ついに私たちに子どもができた!夫妻はウキウキである。自分たちをパパ、ママと呼ぶように言った。


しばらくして秘鳥が荷解きをしていると、

・Step4:パパがやってきた。そして笑顔で言った「もうすぐ夕飯ができるよ。ママ、腕によりをかけすぎちゃって食卓がまるで最後の晩餐だよ。全部食べきれるかな」


▶2

「わが家に待望の子どもがやってきた!」と喜ぶ園山夫妻。かくしてママは腕によりをかけて夕飯を作った。歓迎会を兼ねたディナーというわけだ。

――と、ここまではいい。ここまではわかる。

しかしパパよ、「『まるで最後の晩餐だよ』ってのはおかしいだろ!(笑)」「引き取られたばかりでまだ不安も大きいタイミングで『まるで最後の晩餐だよ』と言われる子どもの気持ちになってみろ!(笑)」「あまりにも不謹慎だ(笑)」と思わず噴き出してしまった鑑賞者は少なくないだろう。


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