見出し画像

必要以上に具体的な言葉・表現を使う ~ドラマ「コミンスキー・メソッド」の場合

ノーマン「46年前にパイプカットしておけばよかったよ!」

ドラマ「コミンスキー・メソッド」(第6話)




◆概要

【必要以上に具体的な言葉・表現を使う】は「魅力的なセリフ、会話」を作るためのアイデア。


◆事例研究

◇事例:ドラマ「コミンスキー・メソッド」(第6話)

▶1

本作の主要キャラの1人・ノーマン(80歳頃の男性)。

彼には娘がいる。フィービー(40代半ば)だ。


フィービーはまったく困ったやつで、

・Step1ドラッグ依存症の上、アルコール依存症。さらにはストーキング癖まである。

・Step2:かくして、いい年していまだにノーマンに迷惑をかけまくっていた


というわけである時、

・Step3:ノーマンは友人に嘆いた「46年前にパイプカットしておけばよかったよ!」


▶2

ご注目いただきたいのは、「46年前にパイプカットしておけばよかったよ!」というノーマンのセリフである。

要するに「子どもなんて作るべきじゃなかった」という意味だが――ストレートにそう言ってしまっては面白みを欠く。

そこで【必要以上に具体的な言葉・表現を使う】という技法の出番だ。「子どもなんて作るべきじゃなかった」を「パイプカットしておけばよかった」と具体化したことで、ユニークなセリフになったといえるだろう。


なお、具体化の方向は「パイプカット」以外にもあり得る

例えば「46年前のあの夜にコンドームがあればなぁ」でもいいし、「46年前のあの夜に映画『○○』を見たのが悪かった。あの映画のせいで妻といいムードになってしまったんだ」と具体化するのも面白いかもしれない。


◆他のアイデアも見る👀

この記事が参加している募集

最後までご覧いただきありがとうございます! 頂戴したサポートはすべてコンテンツ制作に使います!