おかしな「怒り・立腹・憤り」 ~マンガ「日常」の場合
◆概要
【おかしな「怒り・立腹・憤り」】は「コメディシーン、ギャグ」に関するアイデア。
◆事例研究
◇事例:マンガ「日常」(第7巻)
▶1
本作の主人公の1人・みお(高1の少女)。
ある日みおは、
・Step1:友人のゆっこと共に、寺でゴルフごっこをしていた。
・Step2:だが、間もなく和尚に見つかってしまった。
・Step3:和尚は激昂する「またお前らか!!」「いいかげんにせんか!!」。
和尚は2人を正座させると、
・Step4:怒鳴り散らした「もう少しで頭に小石が当たっとったんだぞ!!!えぇっ!!?」。
・Step5:和尚の怒りは収まらない「それともなにか!?わしがケガして嬉しいとでも思っとったか!?」「わしゃMか!?」「えっ!?」「わしゃMか!?」。
・Step6:「Mか!?」って言われても……みおとゆっこは黙って俯くことしかできない。
しかし、
・Step7:和尚の怒りのボルテージはさらに上昇していった。和尚が叫ぶ「さっきから黙りこくって!!!」「えっ!!?何とか言ったらどうなんじゃ!?」。
・Step8:こうなったら致し方がない。何か言わねばならぬ。というわけで、みおは神妙な面持ちで「……Sでしょうか?」。
・Step9:和尚は顔を真っ赤にして「わしゃソフトMじゃ!!」。
▶2
激昂する和尚。彼の怒りはとどまるところを知らず、「それともなにか!?わしがケガして嬉しいとでも思っとったか!?」「わしゃMか!?」「えっ!?」「わしゃMか!?」。さらには、「わしゃソフトMじゃ!!」
「高校生にもなって寺でゴルフごっこをするわ、それでもって小石を頭にぶつけそうになるわ、悪いのはみおたち2人だけれど……しかしそれにしても『わしゃMか!?』『えっ!?』『わしゃMか!?』と詰め寄られても困るよねぇ(笑)」「『わしゃソフトMじゃ!!』って、性癖を暴露されても(笑)」「この和尚、怒りのあまり自分が何を口走っているのかわからなくなってるんだろうなぁ(笑)」と思わず噴き出してしまった読者は少なくないだろう。