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「大げさな言葉・表現」を使うことで、メインメッセージを強調する ~映画「ペイン&ゲイン 史上最低の一攫千金」の場合
カーショウ「(自身が経営するデリについて)サンドウィッチが旨いんだ。『ローストビーフ&チーズ』を食ったことがあるかい?拒食症でも食いつく味だぜ」
◆概要
【「大げさな言葉・表現」を使うことで、メインメッセージを強調する】は「魅力的なセリフ、会話」を作るためのアイデア。
◆事例研究
◇事例:映画「ペイン&ゲイン 史上最低の一攫千金」
▶1
本作の主要キャラの1人・カーショウ(50代頃の男性)。
彼は大金持ちである。
・Step1:いくつかの事業に成功し、たっぷり金を持っている。
・Step2:ビジネスパーソンとしては優秀なのだろう。しかし、人間的にはかなり下品。典型的な成金野郎といえる。
ある日、
・Step3:カーショウが知人と話していた時のことだ。
・Step4:彼は言った「空港の傍にあるデリ、あれも俺の店だ」。
※補足:デリとは、比較的高価な惣菜類を販売する店のこと。例えばハム、チーズ、サラダ、パンなどを扱うことが多い。
・Step5:知人は驚く。本当に!?私のお気に入りの店ですよ!
・Step6:カーショウは続けた「サンドウィッチが旨いんだ。『ローストビーフ&チーズ』を食ったことがあるかい?拒食症でも食いつく味だぜ」。
▶2
ご注目いただきたいのは、「『ローストビーフ&チーズ』を食ったことがあるかい?拒食症でも食いつく味だぜ」というカーショウのセリフである。
要するに「サンドウィッチの中でも『ローストビーフ&チーズ』が特に絶品だ」という意味だが――ストレートにそう言ってしまっては面白くない。
そこで【「大げさな言葉・表現」を使うことで、メインメッセージを強調する】という技法の出番だ。
改めてカーショウのセリフをご覧いただきたい。
「『ローストビーフ&チーズ』を食ったことがあるかい?拒食症でも食いつく味だぜ」。
「ローストビーフ&チーズ」が旨いというのはおそらくは事実なのだろう。とはいえ、いくら何でも「拒食症でも食いつく味だぜ」は誇張であって、つまりこれは大げさな表現である。
そして大げさな表現を使ったことで、印象に残る面白いセリフになったといえるだろう。
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