この鈍感!「運命の相手」が目の前にいることに気づくのに70年かかった男女の物語!!|『恋人たちの予感』(2)
テーマ発表!!
前回に引き続き、映画「恋人たちの予感」をベースに新しい物語を妄想します。
※「恋人たちの予感」のストーリーなどについては、前回の記事をご参照ください。
妄想開始!
嘉村 それではまいりましょう!
三葉 はい。
嘉村 「恋人たちの予感」は、とある男女の「出会い(第一印象は最悪!)」から、「友だち期間」を経てお互いが運命の相手だと気づくまでの12年間を描いた恋愛物語ですが、「設定を思いっきり変えても面白くなるのでは?」ということで……さて!どんな物語にしましょうか?
案①
三葉 まずは、「恋人たちの予感」風の物語を作る時に注意すべきポイントを確認しておきましょう。
三葉 ……ですね(より詳しくは前回の記事で)。
嘉村 ふむふむ。
三葉 さて以上を踏まえて「案①」は……「『恋人たちの予感』 ~『超長期』編~」です。
嘉村 超長期!
三葉 ええ。上述の通り、「恋人たちの予感」は、【「1回目の出会い:嫌なヤツ!」→(5年間の空白期間)→「2回目の出会い:やっぱり嫌なヤツ!」→(5年間の空白期間)→「3回目の出会い:あれ。案外悪くないかも。友だちになろう!」→(2年間の友だち期間)→「ようやく気づいた!きみを愛している!」】という12年間の物語ですが……。
嘉村 ええ。
三葉 これをメチャクチャ引き延ばすのも一案ではないかと思いまして。
嘉村 ほぉ。
三葉 例えば、こんな具合です。
三葉 ……という具合ですね。
嘉村 長い!!
三葉 6歳で出会ってから10回の出会いと別れを繰り返し、11回目になってようやくまともな人間関係がスタートする。その時2人は76歳。そしてしばらくして、「この人こそが自分の運命の相手だったんだ!」と気づき、結婚に至るという物語です。
嘉村 ふむ。
三葉 まさに大河ドラマ。上手く仕上げれば、感動の一作になり得るのではないかと思うんですよね!
案②
嘉村 続いて、「案②」にまいりましょう。
三葉 はい。「案②」は、「『恋人たちの予感』 ~『既婚者』編~」です。
嘉村 既婚者!
三葉 ええ。「恋人たちの予感」に不倫要素を追加したらどうかなと思いまして。
嘉村 ほぉ……。
三葉 「恋人たちの予感」では、「不倫」は描かれません。例えば「2回目の出会い」の後にハリー(男性)が結婚しますが、「3回目の出会い」の前には離婚している。
嘉村 ふむ。
三葉 それに対して「案②」は……「1回目、2回目の出会い」では、2人は独身です。そして「恋人たちの予感」同様、気が合わない。「あんたなんて一生独身に違いないわ!」「きみこそ、変わり者と出会えることを期待するんだな。きみのようなガサツな女性を好きになってくれる変わり者と出会えることをね!」なんて口論している。
嘉村 ふむふむ。
三葉 そして「3回目の出会い」。2人は既婚者として再会する。最初は「うわぁ!また会った……」とうんざりしていたのですが、話している内に「あれ……案外いいヤツかも」と思い直す。
嘉村 年齢を重ね、そして結婚もしている。人生経験を積んだことで、人として成長したんでしょうね。
三葉 ええ。それもありますが……。
嘉村 何です?
三葉 ホラ、「隣の芝生は青い」って言うじゃないですか。
嘉村 あー……。
三葉 現実でもありますよね。それまでまったく興味がなかったのに、「恋人ができた」とか「結婚した」と聞くと急に素敵な人に見えてくるって現象。
嘉村 ふーむ……確かに。
三葉 俗っぽい話で恐縮ですが……「恋人がいる」「結婚している」というのは、要するに誰かがその人に価値を見出した証。その人に価値があるというギャランティとして機能する。だからこそ、急に素敵な人に見えてくるのでしょう。
嘉村 なるほど。
三葉 まぁ何にせよ、かくして2人は相手に好意を抱き、友だちになる。そして最初は友情を育んでいたのですが、ひょんなことから自分が友情以上の感情を抱いていることに気づいてしまう。しかし彼らは既婚者。大いに悩み、苦しむ……が、自分に嘘はつけない。彼らはやがて結ばれる……というのが「案②」です。
嘉村 ふむふむ。
三葉 以上、「『恋人たちの予感』風物語」のアイデアをご紹介しました!
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最後までお読みいただきありがとうございました。みなさんの今後の創作・制作のお役に立てば幸いです。
(担当:三葉)