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アニメ「それでも町は廻っている」第4話後半を3つの視点から分析する☕
引き続き、アニメ「それでも町は廻っている」を分析します。本記事で取り上げるのは第4話後半「呪のルーレット」。これ以前のエピソードを分析した記事については、最下の「関連記事」欄をご参照ください!
分析対象
あらすじ
【ポイント①】森秋先生の復讐は自滅に終わった
本話は、【歩鳥にいつも煮え湯を飲まされている森秋先生がささやかな復讐を企むエピソード】である。
で,、結果はどうだったのか?森秋先生は見事復讐を果たしたのか?
答えは、否!
「どれが壊れた椅子だ!?」と悩んだり、「教師の威厳が下がってしまう」と胃を痛めたり、亀田先生がやってきたことで「もうダメだ」と絶望したり……却って心労が増え、そのストレスゆえに髪が抜け落ちたのだった。
つまり、森秋先生の自滅である。
【ポイント②】森秋先生に勝ち目はあったのか?
<1>
ところで、森秋先生はなぜ自滅したのだろうか?
一見すると、<運が悪かったから>ということになるだろう。西先生が掃除さえしていなければ、森秋先生の策は万事順調に進んだはず……って本当に?
私はどうも怪しいと思う。たとえ西先生が掃除していなかったとしても、結局は森秋先生は敗北していたのではないだろうか。
<2>
というのも、本話の森秋先生はまったく彼らしくないのだ。
・【らしくない1】無意味ないたずらを企む:普段の森秋先生なら、「いたずらなぞくだらん!時間の無駄だ」と言うところではあるまいか?
・【らしくない2】思いつきで行動する:普段の森秋先生ならじっくり計画を練り、石橋を叩きまくるのではあるまいか?
無意味ないたずらを企み、それを思いつきで実行するって……これではまるで歩鳥だ!
要するに、本話の森秋先生は天敵・歩鳥を倒さんとして、無意識の内に歩鳥のやり方を採用してしまっているのである。歩鳥の土俵に乗ってしまった時点で、森秋先生に勝ち目はなかったと思うのだ。
【ポイント③】<π>は何を意味していたのか?
<1>
最後に、冒頭の<π>が何を意味していたのか確認しておこう。
作中、森秋先生は思う「そういえば、<π>は<死>という文字に似ているなぁ。不吉だなぁ……」。
ということは、はて。森秋先生のコーヒーに浮かび上がった文字は<π>ではなくて<死>だったのだろうか?
いやいや、やはりあれは<π>だったはずだ。
<2>
というのも……そもそも<π = 円周率>とは何だろうか?
それは、絶対に割り切れぬもの。
それは、永遠にすっきり明快にはならぬもの。
そう!<π>は【森秋先生が<歩鳥 = 永遠に理解し得ぬもの>を想っている(頭を悩ませている)】ということを示唆していたのだろう。
だから本話は、森秋先生の「解せぬ!」というセリフで幕を閉じるのだ。
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(担当:三葉)
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