おかしな「緊張」 ~ドラマ「セックス・エデュケーション」の場合
◆概要
【おかしな「緊張」】は「コメディシーン、ギャグ」に関するアイデア。
◆事例研究
◇事例:ドラマ「セックス・エデュケーション」(第5話)
▶1
本作の主人公は、オーティス(男子高校生)。
彼は、同級生のメイブに恋心を抱いている。
いろいろあってある日、
・Step1:オーティスとメイブはいい雰囲気になった。
・Step2:2人の体が近づく。顔も近づく。そして見つめ合う。――キス寸前といった雰囲気である。
ところがその緊張感に耐えきれず……
・Step3:オーティスは思わず叫んでしまった。曰く「僕、童貞なんだ!」。
・Step4:その言葉にメイブは体をびくっと震わせた「えっ、何!?」。
・Step5:オーティスは引き続き叫ぶように「僕は童貞だって、きみには言っておこうかと思って……」。
メイブはそこでふっと我に返ったのだろう。
・Step6:彼女は「うわっ!私いま、こいつとキスしようとしてた!?」といった内心の動揺を必死に抑えつつ、「うん、いいんじゃない?童貞だからって批判したりしないわ」。
・Step7:オーティスは相変わらずの混乱状態で「あっ、そう!うん。じゃあ話してよかったよ!」。
・Step8:……その後2人はどちらともなく解散。結局キスには至らなかった。
▶2
オーティスは男子高校生。年も若く、性体験もない。大好きな子と初めてキスをする時に、激しく緊張してしまうのは無理ないだろう。
しかしそれにしても――「よりにもよってこのタイミングで童貞だってカミングアウトする!?(笑)」「同じ口走るにしても、もう少しマシなことを口走れ!(笑)」と思わず噴き出してしまった鑑賞者は少なくないだろう。
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