サンドバッグに頭突きしまくる
◆概要
【サンドバッグに頭突きしまくる】は「修行、特訓」に関するアイデア。
武術家たちが一心不乱にサンドバッグに頭突きしまくる様はじつにシュール。「シュールすぎて笑える」という修行シーンを描きたい時におすすめだ。
◆事例研究
◇事例:映画「少林寺三十六房」
▶1
家族や仲間を殺されたサンダ。彼は「武術を身につけて仇を取るぞ!」と少林寺に入門した。
※補足:少林寺の修行システムは以下の通り。
・Point1:少林寺に入門した僧は、武術のトレーニングを受けることができる。
・Point2:少林寺には35の「房」がある。房というのは、クラスのようなものだ。「三十五房では平衡感覚を磨き、三十四房では腕の筋力を鍛え、二十五房ではパンチを学び……」というように、1つずつマスターしていくことになる。
・Point3:一般的には三十五房から修行を始め、一房でオールクリアとなる。
・Point4:各房には「住持」と呼ばれる高僧がおり、修行僧を教え導いている。住持に認められればその房の修行は完了、次の房に移動することになる。
各房ではユニークな修行が行われている。
今回注目するのはニ十六房「頭力房」だ。ここは、頭(首?)を鍛えるクラスである。
・修行場所:10mほどの通路。なお、ちょうど頭の高さになるようにたくさんのサンドバッグが吊るされている。
・修行内容:あのサンドバッグにもこのサンドバッグにも、片っ端から頭突きを叩き込みながら通路を進むべし!この通路を何周も何十週もして、一心不乱に頭突きしまくるのだ。
▶2
ポイントは見た目のユニークさである。ご想像いただきたい……真剣な面持ちでサンドバッグに頭突きしまくりながら前進していく修行僧たちを!嗚呼、このビジュアルよ!シュールすぎるではないか。
また、この修行はあまりにも危険だ。修行僧の頭にはたくさんのコブができており、揃ってフラフラしている。途中でぶっ倒れる者も少なくない。脳震盪を起こしているのではあるまいか。一部の修行僧は身の危険を覚えたのか膝を曲げ、サンドバッグの下をくぐろうとする。だがすかさず住持が叫ぶ「かがむな!」「体を起こせ!」。かくして、再び頭突き地獄が始まるのである。あまりにも危険すぎてシュール!
さらに。サンダは修行を積み、ガンガン頭突きをしながら真顔ですいすい前進できるようになる。いやぁ、シュール!!
なお、修行を終えたサンダはラスボスと対峙した。そして最後の最後に、頭突きでラスボスを仕留める。おお、これでこそ脳震盪を起こしながらも修行した甲斐があったというものだ!「厳しい修行のおかげで勝利できた」ということがダイレクトに伝わってきて見ていて嬉しくなるラストシーンである。