2021年の日記集:無意識だったら、許されるのか。
【3月13日】
※この記事にはセンシティブな内容が含まれます。
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「なんか最近、生理とか授乳の勉強してるんやろ?笑」
最近、知り合いに笑われたことが心に残っている。
男性に何がわかるねん、という気持ちだったのか。
それとも、女性の生理現象について男性が興味があること自体がおかしかったのか。
その場(オンラインだけれど)ではヘラヘラと受け流してしまった。 「どこがおかしいかな?」と聞けたらよかったな。
この一言をきっかけに、改めて自分が今、 女性が生きる環境や女性特有の経験について興味がある理由について、自分で掘り下げてみようと思った。
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1つ目に思いついた理由は、苦手なものが同じということ、だろうか。
私はいわゆる「男性社会」(男性ホモソーシャル)というものに馴染めなかった。
下世話な話をしたり、相手を品定めしたり。
相手の気持ちを考えない(無意識の男性社会スタンダード)言動が嫌いだったし、それに合わせてしまう自分も嫌だった。
相手との対話を放棄して、自分の正しさを押し付けられていると感じることも多かった。これに関しては本当に大嫌いだ。
そういう人たちに対しては、諦めの目線で見ている。
距離を置いて、関わらないようにしている。
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2つ目に、性的な被害に合ったり、悩みを持つ人たちが身近にいること。好きな人たちの辛さは理解したい。もっと言えば、私自身が意識的にはもちろん、無意識的に加害者になってしまうことが怖い。
何冊かの本を読み始めて気づいたのは、とにかく知らないことが多い。本当に無知だ。
生理中にナプキンを代える頻度。
生理を理由に休みづらいこと。
授乳が痛いこと。
授乳が必要な期間は睡眠がとてもとりづらいこと。
子供を産む痛みが、どれほど怖いか。
ほんの一部だけれど。
体験をしなければ、本当の意味で「知った」ことにはならないけれど、 私は体験することができない。
それならせめて、話を聞いたり本を読んだりして知りたい。
いや、知るべきだと思う。
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「自分がされたら嫌なことは他人にしてはいけない」 というのは、小さい頃によく言われた。
では、
「自分がされることは絶対にない」
「自分が嫌と思わない」
「自分が知らない」
ことについてはいいのだろうか。
例えば会社。例えば役所。例えば親族。
距離を置いて、関わらないようにできることばかりではない。
「ご主人様が世帯主でよろしかったですか?」
婚姻届けを出すときに言われた一言。
引っかかる言葉ばかりだ。
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※この記事は、過去にメンバーシップ内の掲示板に投稿していたものを再編集したものです。
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