2021年の日記集:理想の生活

【6月8日】

「理想の生活ってどんなの?」

そう問われて、答えに詰まる。
強いて言えば、私は時間について考えていた。

「こんな家に住みたい、とか。 こんな場所に住みたい、とか。 こんなモノが欲しい、とか。そういうのじゃないの?」

妻には予想外だったようで。

確かに、あるに越したことはない。あった方が嬉しいモノもある。
けれど、私が考えていたのは...自由な時間が沢山あること。

労働の時間を減らしたい。厳密に言うと、休みたいときに休んだり、早く仕事を終えたとしても不安のない状態になりたい。生活を自分の調子や機会に合わせてコントロールできることが大事なのだろう。

○○をしないと、生活していけない。
それが減っていったらいい。

大事な人たちと、次の日のこと・先のことを考えずに存分に一緒に過ごしたい。 好きなこと、やりたいことを気の済むまでやりたい。

毎日目覚ましナシで寝たい。

...

こうして文字にしてみると、どうやら「時間の量」だけ手に入れても理想の状態にはならなさそうだ。心持ちの問題なのだろう。

さて、どうすれば良いのだろうか。

お金の不安が大きいのだろう。
これも時間と同じで「量」ではなくて、稼ぎ続けられる心持ちのほうが欲しい。

なんだかんだ言っても、衣食住はもちろん、娯楽や教育のためにもお金は必要だ。これはゴールがあるわけではないので、一生付き合っていくことにだるだろう。

そういうわけで、ようやく長期低リスクの投資を始める決断をした。
無くなっても生活に困らない程度に、資産形成を。
(それに、自営業には厚生年金がないので)

...

そもそも、望むものを減らす、理想を持たないことも一つの方法だろう。
理想の生活、について考えた時「今が理想だ」とすぐに思った。だから答えに詰まってしまったのだ。

こうしてノンビリと好きに文章を書いたり、kenohiを運営したり。
好き勝手やって、生きていくことができていること。
不安はあれども、もう十分理想は叶っている。ただただ、ずっとこの生活が続いて行って欲しい。現状は、ちょっと危うい。


「あの時は良かったなあ...」
そう思うときが来ないように、 もっと言えば「今が一番いいね」と常に思えるように。

足るを知りつつも、先のことも考えて気を抜かずに過ごす...
うーむ、言うは易く行うは難しである。

※この記事は、過去にメンバーシップ内の掲示板に投稿していたものを再編集したものです。

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