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2020年の日記集:「自信がない」って、本当?

【11月4日】

「ひかるくんと話してると元気が出るよねえ」

kenohiから歩いて15秒のから揚げ屋「からあげの紗々」のヒロさん。(2023年現在は休業中です)
いつも、休憩の際に笑顔で珈琲を買ってくださる素敵な人だ。

「変な人が来たら言ってね、俺が追い払うよ!」

1年半前、改装中から気にかけてくださっていた。
(本当に、通りがかりの方に嫌なことを言われたもあった。よくあるらしい…)

今日も、珈琲を持っていきつつ立ち話をした。

「八百屋のオバチャンも言ってたよ、あのモジャモジャのにーちゃんは、気のいいやつだって」

嬉しい。

「そうなんだ」と受け止められるようになったのは最近のことだと思う。
自信がなかった頃の私は、自信がない癖に他人も信じていなかった。

「そんなことないですよ」という言葉は「褒めてくれた人」よりも「自分」を信じているから出るのだ。こういう人は、自分以外にもよく見かける気がする。

どういう部分でそう思われているのかはわからないけれど
「元気が出る」「気がいい」と言われたのだから、そうなんだろうな。自分のいい所リストに追加していい。たとえ一人の意見であっても。

喜んだり、嬉しがったりすればいいのだ。していいのだ。

喜んだり、嬉しがったり、怒ったり、落ち込んだり。
自分が抱く、色んな感情を許そうと思う。

たぶん、感情の揺れに理性が乱されたり、調子に乗ったりして失敗したり。恥ずかしい思いをするのが嫌だったのだ。常に気を張って、張りつめて。調子に乗らないように、ぬか喜びしないようにしていたのだろう。でも、そんなの人間らしくないね。

「怒らないようにしよう」
「嬉しそうにするのは、恥ずかしいことだ」

もちろん、時と場合によっては、他人に見せないようにする必要もある。
けれども、感情を持つこと自体は許そう。いいじゃないか、怒っても。悲しんでも。

情けない自分も含めて受け入れることから 自分らしい人生が始まったような気がする。


押し殺したって、なかったことにはならない。


※この記事は、過去にメンバーシップ内の掲示板に投稿していたものを再編集したものです。暫くは (ほぼ)毎日投稿します。

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