2021年の日記集:できていたことが、できなくなった。

【12月1日】

最近、弱くなった。
自分に対してそう思う。そもそも別に、強かったわけでもないが。

ただ、以前のほうが淡々と事実を受け止め「仕方ない」と受け流す。
不安に押しつぶされることなく、対策を考えて実行する。
一喜一憂しない、そんな日々を過ごしていたように思う。

けれど、それは勘違いではないか?と気づく。

たまたま、ほったらかしでもうまくいっていたから「どうせ、そのうち上向くだろう」という期待感を持てていた。その結果の要因は自分の強さで、自分のおかげなのだ。

と、勘違いしていたのではないか。

...

「自分の正しさ」をつらく感じることが多い。

計画通り、抜け漏れなくきちんと進める。
後回しにせずすぐに取り組む。

そうすべきだ、そうしないと自分らしくない。
という自分の中の正しさ。

自分で自分を苦しめているのだろう。
前と同じでいられない今の自分の状態や、ペースダウンすること自体を受け入れる時だと感じる。

そして、これを「弱くなった」「退化した」というふうに捉えてしまって嫌だったけれど、きっとそうではない。

できていたことができなくなったということではなく、何かを捨てて、何かを得る。あたらしい変化の途中なのだろう。

つらいとか、悲しいとか、どうしよう...とか。
これまで押し殺していた感情を出せるようになった、とも言える。

...

「できていたことが、できなくなった」か。

これから沢山、あるのだろうな。
来年は30歳。そろそろ「若さ」というカードも使用期限が近付いている。

なんでもできる、いつも前向き、冷静。
私はきっと、これからもそうじゃない。

格好悪くても、偽らずに生きていきたい。

※この記事は、過去にメンバーシップ内の掲示板に投稿していたものを再編集したものです。

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