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ストロー論争
トランプ大統領が、紙のストロー廃止に署名し、ブラスチック製の復活とか……賛成派、反対派、いろいろ囁かれているらしいが……ま、僕にとってはどうでもよい。
元来、僕はかなり子供の頃からストローが大嫌いだったのだ。
ソーダ水だろうとジュースだろうと……ストローでお上品に啜る方を良しと考えていたらしい家族の思惑とは裏腹に、僕はコップなりグラスなりにジカに口をつけてガブガブ飲むのを好んだものである。ワイルドだろ(^O^)
ハッキリ言って、ストローなんぞでイジイジ飲むと、美味しいはずの飲料もその味わいが半減すると……これは、半ば本能的に意識していたようだ。
ついては、甘い飲料水ではなく単なる水であっても、最近は見かけないが噴水式の水飲み場が嫌いで、いっそ普通の水道の蛇口からの奴を、口にぶち込んでいたと思う。
いずれにしても、ストローでイジイジ、チマチマ飲むと……吸い込んだジュースなりが、口腔の一部にしか当たらず、これを口内全体に行き渡らせるのが一苦労なのだ。
確かに、味蕾は舌の一部に存在するのだから、そこに味わいが付着すればいいのだろうと、理屈の上では理解しても……なぜか本能がこれを許さない。
そう。味わいとは、就中、味蕾だけではなく、歯も含め、口の中全体で味わい、その満足の結果を喉に送り込むのが筋だと思うのだ。
分かりやすい例を上げるとすれば……喉ごしにこそ味わいのあるビールを、ストローで啜ることを考えてみれば分かりやすいかも知れない。
同じように、ウイスキーや日本酒をストローで飲む人など、滅多にいないだろう。
当然、僕の大好きなコーヒーにしてそうだ。ホットにしてもアイスにしても、マグなりグラスなりにジカに口を付けて、温度に依って啜り上げる量こそ違えど、一気に口中全体に行き渡らせたいのだ。
そんな理由もあって、僕はスタバのコーヒーはあまり飲む気がしない。あの曲もない入れ物も(マグやグラスの選択肢もあるようだが)興ざめながら、ストローを差し込んだとたん、つい溜め息が出る。
付き合いで飲む場合も、蓋を外し、当然ストローなしで飲むことになる。
まあ、歩きながら飲むなんて場合はストローの利便性もありそうだが……僕は間違っても、歩きながらの飲食は真っ平の口である。
ついては、本能的にストロー嫌いの身ではあるが……ふと、とんでもないシーンを思い浮かべてしまった。
ラーメンを食べながら……スープをストローで飲んでみたら……と……
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