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鉄のフライパンを使って……

 先だって、鉄のフライパン購入を考えている云々の記事をアップしたが……ようやく踏ん切りがついて入手したのでご報告したい。

 メーカーは鉄のフライパンでは評判のいい「リバーライト」の「極シリーズ」である。

 考えた結果、一般のフライパンではなく、北京鍋のような炒めタイプを選択した。
 理由は、炒める他、揚げ物や、煮物にも使える汎用性を見込んでのことだ。
 注ぎ口もついているので、一般のフライパンより重宝しそうである。

 大きさは一人暮らしなので、小振りの24センチ……それでも今までのテフロンに比べればかなり重いが、なかなかバランスもよく、把手もやや太めの木製なので……チャーハンなど作る時の鍋振りには深さもあるので好都合である。

 まずは説明書通りに、洗ってから、「油ならし」。これで準備OK。他のメーカーみたいに、「から焼き」の必要もないらしい。

 そして料理する前の「油通し」。中華屋のオヤジがよくやっている手順である。当初は、めんどうとも思えたが……これも手続き……慣れてしまえばどうと言うこともない。

 その後、料理のタメの油を改めて引くのわけで……なんだかやたら油っぽくなりそうに思えたのだが、そんなこともない。

 要するに初めのうちに、鉄の表面に油によるコーティングを作るわけで……決して流れるような油がダボダボとはならない。
 なんて言うか……換気扇に付着する油の膜を連想してもらえばいいかも知れない。あれが、ちょっと位洗っても取れないのと同じ理屈で、フライパンを覆ってくれるらしい。

 取りあえず、薩摩揚げの炒め物から始めて、焼き肉なんかも焼いてみたが……思ったほどくっつかない。ただ火加減が、テフロンと違ってそんなに強くしなくても充分熱くなる。

 ただし、料理が終わった後、そのまま放置はご法度で、即タワシでゴシゴシ洗う。
お湯でと書いてあったが、我が家の炊事場はお湯が出ないので水を使用したが、鍋が充分熱いので問題はない。後は拭いて、おしまいである。
 テフロンの頃は、そのまま放置……食事後に洗っていたのだが……まあ前後が逆転するだけで、手間は同じである。

 洗剤は使わない……と言うのが常識らしいが……いずれ油のコーティングがしっかり固着しさえすれば、少し位洗剤を作ってもビクともしないという情報もある。

 さて、肝心の料理だが……思い込みかも知れないが、確実に美味い。特に焼き色の感じは、いかにも美味そうというふぜいである。 

 まだ使い始めで……スルスルとくっつかないまでは成長していないが……その兆しは充分ある。
 すなわち、テフロンは使えば使うほど劣化し、くっついてしまうのに反し、鉄のフライパンは使えば使うほど使いやすくなるということだ。

 そして、一つ気がついたことがある。

 そう。ちょっと手応えのある持ち重り、そしてやや面倒な手順こそあるが……料理を作っているという実感が味わえるのだ。
 今までのテフロンとは違い、いっそ人間臭く……対話が出来るようなのだ。

 これこれの料理を作るぞ! ……と身構えると、フライパンの方も、

 おお、作ってみろ! お前の気合いしだい……俺も協力してやるぜ!

 そこまで言われると……こっちとしても大切に育てていきたくもなるのだ。

 いずれ、チャーハンを始め、いろんな料理にも挑戦したいと思うが……とにかく、一緒に育っているという、今までには味わったことのない手応えは、なかなか味なものである。

 とにかく、筋金入りの「面倒くさがり」ではるが……それ以上の「楽しみ」も実感できるのだから……もし、購入を検討されている方がいるなら……ぜこともお勧めしたいと思う。

 まだ使って短いながらも、断定出来る。

 二度とテフロンには戻らない……と。

 

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銀騎士カート
貧乏人です。創作費用に充てたいので……よろしくお願いいたします。