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今夜のオカズはソーセージ

 家の冷蔵庫には、たいていソーセージ(シャウエッセン)がストックしてある。

 近場のスーパーで定期的にハム、ソーセージの類いが25パー引きになるので、つい手が出てしまう。日もちもするし、オカズに困った時など簡単に料理が出来るので重宝している。

 ソーセージのレシピでググると色々とメニューも出てくるが……僕としては基本4種類の調理法以外は浮気しない。

 一般にはソーセージは茹でるのが一番旨いとも言われているが……僕個人としては焼かないと気が済まない。
 単なる気質なのだろうが……「茹でる」料理はあまり食指が動かない。まあ、ゆで卵が例外くらいだろうか。
 要は、焼き目がついた食品にそそられる傾向が強い。

 取りあえず、僕のソーセージ調理法のトップは……バター醤油炒めである。
 切れ目を入れたソーセージをバターで炒め、胡椒を振り、そこに醤油を掛けて焼き付ける。最後にパセリを振るだけのなのだが……俄然飯が進む。
 たぶん、原点的にはガキの頃……魚肉ソーセージをかかる調理法で食べていたのが……後年普通のソーセージに置き換わったものだろう。

 二番目は、完全に手抜きの……敢て切れ目は入れず、そのまんまをバターで炒めるだけ。これに和辛子をつけて食べる。
 変に手の込んだ奴より、僕はこういった単純明解をこそ愛する。

 三番目は、焼き飯である。「チャーハン」みたいに卵は加えない。具材はケチらず、一袋全部を大きく、小さくと三種類位の切り方にして、あとはタマネギだけ。
 味付けは顆粒コンソメと、ウスターに、ちょいトンカツソースである。
 これにも原点があって、小学校の低学年の頃……友達の家で馳走になったのが、途轍もなく美味かったという記憶がある。ただし、ソーセージはたぶん魚肉だったと思う。

 最後はやはり「ホットドッグ」だろう。実はトップにしたいのだが……最近近場でホットドッグ用のパンが見つからず……たまに見つかっても5本入りなのだ。
 シャウエッセンは、ホットドッグ用というのもあるらしいが、一般の奴は6本入りなので、パン一つに2本挟むとしてもパンが二つ余ってしまう……
 とにかく僕の作る「ホットドッグ」も至ってシンプルで、辛子を塗ったパンにバターで焼いただけのソーセージを挟み……あとはオーブントースターで若干焦げ目をつけて、ハイおしまい。ケチャップ等はいっさい加えない。

 アメリカあたりでは、安価で栄養もあり美味いので、学生や労働者のランチで人気らしい。

 はっきり言って、「ホットドッグ」なら何本でも食えそうな気がするのだが……あまり食いすぎると……

 ……と、ここまで書いてきて、ふと気になることを思い出した。

 最近のことらしいが、北朝鮮で、金正恩が「ホットドッグ」を食べることも、作ることも、売ることも禁じたという。
 どうやら「ホットドッグ」はあまりにも西洋的過ぎ、「反革命的」とのことらしい。
 掟を破ると……なんと、強制収容所にぶちこまれるかも、……と言うから呆れるしかない。

 あんな美味い……しかも安価で労働者向きの食い物……なぜ禁じる?

 お前こそ「反革命的」だろう……と突っ込みも入れたくなる。

 ……ははぁ……なるほど……美味しい「ホットドッグ」……てっきり、正恩さん独り占めにしたいのかも。
 通りで、デブデブ太るわけだね。
 

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銀騎士カート
貧乏人です。創作費用に充てたいので……よろしくお願いいたします。