見出し画像

0. 観察の前に、学校で事前に用意して  もらうもの 

はじめに

 観察の順番のマニュアルを書いていくのですが、実は、観察をなんの準備もしないで無条件で、短時間に正確に行うのは大変難しいのです。だから、観察するときに、前もって整えて欲しい条件を書いておきます。
 これらは、新一年生のスクリーニングをしていたときの条件、つまり学校にお願いしていたことです。
 実際に皆さんが実践する場合は、個人を観察するのか、クラス全体をするのか、学校の事情、保護者の事情等いろいろあると思います。だから、臨機応変にやってください。できないときはできないなりに、ないときは、ないなりにやるということです。

1.国語と算数を1時間ずつ参観する。
  ・音楽や体育を観察するよりは、国語と算数を観察する方がアセスメン
   トしやすいです。
2.アセスメントする子どもの作文(連絡ノートでもいい)と自由画(観察
  日記でもいい)を準備してもらう。
  ・観察途中でノートなども覗き込みますが、視覚認知のアセスメントの
   ために必要です。
  ・自由に書いた文字と自由に書いた絵が、アセスメントには重要です。

3.クラスをまるごとアセスメントする場合は、座席表を作ってもらう。
  座席表には、次のことを記号等で書いてもらう。
  ・早生まれの子どもには(☆)
    ➪低学年うちは、早生まれの1年が大きいので
  ・学習が気になる子どもには(◎)  
  ・行動面が気になる子どもには(○)
  ・家庭に問題を抱えている子どもには、(◆)
  ・保育所・幼稚園・前学年から引き継ぎのある子ども(△)
  ・観察しやすいように、男女の区別(女子の名前は○で囲む)
  ・空欄には、先生の気になること、引き継ぎ内容等を書いてもらう

  座席表の例として、当時、私が使っていた座席表を載せておきます。

当方が使っていた座席表

 バインダーの挟んで、この座席表を見ながらアセスメントを開始します。
まず、どこから見るか?次回から、書いていきます。

いいなと思ったら応援しよう!

やまと たける
本好きです。本を買います。余暇のための本ではなく、勉強のための本を買います。よろしくお願いします。