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育て直し 1988年 2月25日(木) 2歳4ヶ月 「~してから~する」が積み重なって、日課(デイリー)ができていく

【日記】
 夕方ご飯を食べる時間が迫ってきて「(おもちゃを)片付けて」と言うと、素直に素早く片付けをしてくれるようになった。👍 それは素晴らしいし、ありがたい。時間の感覚と言うか、1日の日課というのができてきたようだ。「~してから~する」をずっと使ってきた効果が積み重なった結果だ。👨‍🎓①

二人で積木遊もある

 でもそのとき、七瀬の遊んでいる人形までひったくって片付けてしまう(多分「片付けてあげるよ」くらいの意味だが)。これは、いけない(いい心持ちだが、やり方が違う)P。当然、七瀬が泣き出して大変なことになる。これで、結局夕食が伸びてしまう。これは困ったもんだ。相手の気持ちが分からないからやってしまうのかな?👨‍🎓② 片付けることにこだわっているのか?

妹の人形も片付ける

   👍 【解説】【セリフ】なし  「共感」で褒めてください    
   👨‍🎓 【解説】【セリフ】あり

    ✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨

【解説】① 
 「~してから~する」という声かけを子育てで続けていると、その結果、日課が出来上がります。
起きたら着替える。着替えたら歯磨きする。歯磨きしたら朝御飯を食べる。これらのことが積み重なって日課(デイリー)できあがるのです。
 日課が来上ると、子育てで良いことが2つ起こります。一つは、子どもが自立します。親に言われて行動するのではなく、自分で一日の生活することができるようになるのです。
 2つ目は、場面転換ができなくて保護者が困ることがなくなります。「遊ぶのをやめて、ご飯を食べなさい」と叱らなくてもよくなります。夕ご飯が近づいてきたら、自分で片付けを始めるからです。もちろん、これら2つのことは関係し合っていて一つのことの裏表です。
 【参考】
   私は、今、大学で相談員をしていますが、「朝、起きれないので、大  
  学を休んでしまいます」という悩み相談が1番多いです。その学生に、 
  聞き取りを進めていくと、小さいときに日課ができず「高校まで、お母 
  さんに毎朝起こしてもらっていました」という事実が出てくることが多 
  いです。
   日課を、小さときに確立しておくことは、とても大切なことです。

   ✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨

【解説】 
 妹のものまで片付けてしまうことには、2つの問題が含まれています。
 一つは、指示が悪いのです。「片付けて」と中途半端に言わないで「自分のものを片付けなさい」と正確に言えばよかったのです。
 もう一つは、相手の気持ち分からない凸凹タイプの子どもに、相手の気持ちを聞く方法を教えていないのです。凸凹タイプには、必ず人の気持ちを聞く方法を「想像」「共感」「覚えて」で教えていく必要があります。その時の【セリフ】を書きます。

4人で食べたいのかも知れない

【セリフ】
父「七瀬のおもちゃも、片付けてあげようと思ったんだね。」
子「そうだよ。」
父「それは、親切だね(「共感」)。」
子「どうも。」
父「でもね、そんなときは『七瀬、おもちゃ片付けてもいい?』と聞いて、
 七瀬が『うん』といえば片付けてもいいんだよ(「覚えて」)。」
子「そうなんだ。」
父「そしてね、『ダメ』と言ったら、片付けたらダメなんだよ(「覚え
 て」
)。」
子「ええ、そんなこともあるの?」
父「そりゃ、あるよ。相手のあることだからね。」
子「相手?」
父「だから、絶対、黙って、勝手に片付けたらだめだよ。必ず、相手に聞い
 てからね。分かった?覚えてね。」
子「わかった。」
父「じゃ、1回練習してみようか。お父さんが、積木で遊んでいるから、聞いてみて。」
子「父、積木片付けてもいい?」

晩御飯が近づくと、自分で片付ける

 太極拳に興味が湧きましたら、一緒に練習しましょう。
新しい「アクティクラブ」です。





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やまと たける
本好きです。本を買います。余暇のための本ではなく、勉強のための本を買います。よろしくお願いします。