![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/63383846/rectangle_large_type_2_056b80e3e69f99be6ac9febab9d79c1a.png?width=1200)
《思考の柔軟性が弱いタイプ》のアセスメントとその支援の方法 その14 実例の細部から、支援の方法の本質を学ぶ-⑧ 朝会うと、抱きついてくる女の子
事例8 「おはよう」が《自分言葉》になっている
5年生のHさんは、 朝、廊下で1年生のときの担任の男の先生に会うと、走ってきて「先生、大好き」と言いながら抱きついてくる。低学年のときは、かわいいので「まぁ、いいか」と思って「いつも、ありがとう。先生も好きだよ」と言っていた。さすが5年生になったので、やめて欲しいがやめてくれない。
💓💓💓💓💓💓💓💓💓💓💓💓💓💓💓💓💓💓💓
【解説】Hさんの抱きつきと「先生、大好き」は、《自分言葉》です。「先生、おはよう」と言っているだけです。低学年のときに修正しておかなかったので「これでいいんだ」と思って続けているのです。そのうち、他の先生や友達にもやり始めるかもしれません。
高学年ですから、他の先生やクラスメイト、保護者からクレームが出てくることも、考えられます。
【セリフ】
Hさん「先生、大好き。」
先生「Hさん、いつもありがとう(「共感」)。でもね、Hさんは、『おは
ようと』言いたいだけじゃないの(「想像」)?」
Hさん「・・・」
先生「朝に会うと、普通は『大好き』じゃなく『おはよう』と言うんだよ
(「覚えて」)。知ってた?」
Hさん「知らない。」
先生「そうでしょう。先生もどちらかというと『大好き』と抱きつかれるよ
り『おはよう』の方が嬉しいな(「覚えて」)。」
Hさん「その方がいいいの?」
先生「だって、Hさんは大きくなったので急に抱きつかれたら、先生は倒れ
てケガするかもし知れないよ(「覚えて」)。」
Hさん「分かった。」
先生「何が分かった?」
Hさん「これから、朝会ったら『おはよう』と言う。」
先生「よくできました。分かってくれて、先生嬉しいな(「共感」)。」
いいなと思ったら応援しよう!
![やまと たける](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/36099740/profile_bedcb8068588c79fcc9f8b109300cd16.png?width=600&crop=1:1,smart)