育て直し 1986年 4月22日(火) 6ヶ月 凸凹タイプの「分かった」は、「分かったが、やらない」の場合もある
【日記】
表情が、だんだん大人っぽくなってきた。それだけでなく、少しずつ微妙に違う細かい表情までするようになった(人間らしと言うか…)。表情で語るからか、最近、喃語が少ない気がする。関係あるのかな?
かなり動き回るようになった。勝手に台所に来たり、階段を登ろうとする。台所にも階段にも、子どもが面白そうなものがいっぱいある。その分、危険も多い。そろそろ台所の入口と階段に「子ども用の防護柵」をつけようかと久美子と話し合った。① この時期、ケガ防止が、一番大事だ。
離乳食の量がかなり増えた。1日2回しっかり食べる。塊をモグモグして食べられるようになっので、あまり食べ物を潰さなくてもよくなった(楽です。時短です)。
イチゴ・バナナなどは、かじってそのまま食べている。久美子は、ミルクをあまり飲まさなくなったのでお乳の出が悪くなってきたと言っていた。必要でなくなったら、出なくなる。母乳はうまくできている。
「ネンネ」と言うと、必ず首をコクリと曲げて寝る真似をする。明らかに分かっている様子。でも、なかなか寝ない。② なんだこの矛盾は!!やっぱり、分かってないのかな?
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【解説】①
凸凹タイプの子どもは、ハイハイしだすと好奇心旺盛でよく動きます。だから、防護柵は必需品です。蛇腹タイプのやつが便利ですが、値段が高くて取り外したあとにネジの跡が残ります。替わりに、突っ張り棒を使って自作するといいでしょう。大人は、跨げばいいのです。最高ですよ。
動き回ると危ないので、頭の後ろにエアーマットをつけるものが売っていますが、凸凹タイプの子どもには絶対使ってはいけません。真後ろに転んでも平気だと学び『真後ろに転び遊び』を考え出すからです。CMにのせられないように、要注意(もう、今は、流行っていないのかな?)
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【解説】②
これは、「ネンネ」の意味を知っていることと、本人が寝るつもりがあるかどうかは別だということです。つまり、「ネンネ」の意味を「寝ること」だとは分かって来ているのです。だから、頷いているのです。でも、本人は「ねまだ、寝るつまりはありません。」と思っているのです。
つまり、親はつい「寝る時間ですよ」という意味で「ネンネ」を使っているのです。大人と子どものコミュニケーション(言葉の意味)が、ずれているのです。凸凹タイプは、大きくなってもこのコミュニケーションのズレは起こります。小さい時から、要注意です。
きちんと「ネンネしようね」というべきです。しかし、まだ、赤ちゃんので、つい、単語で話しかけてしまいますよね。
そこで、「共感」と「覚えて」の声かけで「ネンネ」は「寝る」という単語のことではなく「あなたが寝る時間ですよ」という意味だと伝える必要があります。
【セリフ】②
父「ネンネの意味は知っているみたいで偉いね(「共感」)。」
子「・・・(それくらい、分かってきたよ)。」
父「でも、ま だ遊びたいから寝たくないんだね(「想像」)。」
子「・・・(眠くない。遊びたい)。」
父「でもね、もう9時だから、ネンネする時間が来ました(「覚え
て」)。今からお布団に入ります。」
子「・・・(ええ!入りたくない)。」
父「お布団い入ったら、大好きな絵本を読んであげるからね。そして、お父
さんと一緒にネンネしましょう。いいですか?」
子「・・・(えっ、絵本を読んでくれるの?)。」
父「『ネンネ』というのは、『寝る』という意味ではなく、『寝る時間が来
ましたよ』という意味だよ(「覚えて」)。」
いいよ。」
子「・・・(そういうことなんだ)。」