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《注意集中に課題があるタイプ》のアセスメントとその支援の方法 その2 具体的な支援の方法①
具体的な支援の方法を書いていきます。このタイプは、基本的にできないことはにもないので、国語、算数、生活場面に分けずに、授業中に注意集中をあげる具体的支援として総括的に書いていきます。
ただし、できないことがないと言いがら、《注意集中に課題がある》をそのまま放っておくと、授業を「聞いてない」「見てない」ことが続くので、3年生の後半くらいから急に勉強ができなくなります。
まず、支援の原則を3つ書いておきます。
⑴ 注意を引きつけて、 伝えたい情報を確実に《聞かせる》《見せる》
ポイントは、「注意を引きつける」ところです。ここさえうまくい
けばあとは大「聞いていたり」「見ていたり」していて、理解は大丈
夫だからです。
⑵ 「今、何をするべきか」という課題の明確化
このタイプは、やるべき課題が目の前に明確にあると、注意集中を
切らさずに頑張ることができます。注意集中が勝手にあらぬ方向に動
くことが、なくなります。
⑶ 知らないことは、何でも説明して覚えてもらう
《注意集中に課題があるタイプ》は、様々なことを学び損ねて小学
校に上がって来ています。だから「こんなことも知らないのか」と叱
っても意味がありません。
それよりも、知らないことを丁寧に一つ一つ説明して、その度「覚
えて」を使って覚えてもらいましょう。割と素直に覚えてくれます。
今まで「聞いてない」「見てない」だけだからです。
特に、学校ルールとクラスルールは、一年生のときからきっちり
覚えてもらいましょう。
【参考】 「覚えて」については、次の記事を読んでください
《注意集中に課題があるタイプ》は、授業中や生活場面で次の5つのことに困ります。具体的な支援を、解説していきます。
①注意が切れる・課題がわからなくなる
アセスメントで説明したように《注意集中に課題があるタイプ》だけでなく、他の3つのタイプも注意集中が切れやすいのです。
《見たことをまとめるのが苦手なタイプ》は聞くときに、《聞いたことをまとめるのが苦手なタイプ》は見るときに、《思考の柔軟性が弱いタイプ》は興味がないときに注意集中が切れます。
だから、①対する具体的支援は、全てのタイプに対して支援をしていくことになります。その方法は、3つあります。
⑴クラスルールで支援する
⑵面白い授業で支援する
⑶先生の授業スキルで支援する
これらを詳しく解説していくと先生の技術書のようになってしまいます。そこで、⑴⑵⑶をまとめて「ユニバーサルデザインの授業法(どんな子どもにも分りやすい授業法)」という題名で、初任者用にして教えていた授業法があります。今回はそれを紹介することで、《注意集中に課題があるタイプ》の①に対する具体的支援に代えます。
ただし、⑴で分かるように、この授業法は、
②クラスルールを知らないで違反する
の支援にもなっています。合わせて御覧ください。
※本当は「注意集中に課題のある子どもに効果のある授業法」という題
名でまとめたものだったのですが、教育委員会の依頼で表記を上記の
ように改めました。この一覧表は、大阪府の支援教育でも使いたいと
府の教育委員会から申し出がありました。一時期、採用されたようで
す。
この37の項目を守ったクラス経営や授業をしていると、全てのタイプの子ども達の注意集中が切れにくく、ルールを守るクラスになるということです。
1から37まで、若干の解説を、次の記事から書いていきます。
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