
Ⅱ 低学年で覚えて欲しい学び方スキル 18 ノートのとり方 その6
1️⃣ 早く視写するときと、丁寧に視写するときの違いと方法を
知る 【育て方】
これは、思考の柔軟性が弱い(実行機能が弱い、固執性、こだわりがある)ことと関係しています。凸凹タイプの子どもは、多かれ少なかれこの特徴を持っています。
思考の柔軟性が弱いとは、
・一つのことを覚えたら、他のことを覚える気がない
・あることには、一つの方法しかないと思っている
・ある方法を覚えたら、それにこだわる
・いい方法があるのに、なぜもう一つの方法覚えないといけないのか
・一つの方法を覚えたのに、新しい方法を覚えるのは嫌だ。
上記の内容は、個人で生活し地得るときにはあまり困りませんが、集団生活をするときには困ることばかりです。だから、小学校にあがる6歳までに「思考の柔軟性の弱さ」を緩める活動をたくさんやっておく必要があります。
最も効果的な方法は、私がお勧めしている「覚えて」と「すみません」です。その結果「やりとり」ができたら、だいぶ緩んできた証拠です。
「覚えて」と「すみません」については、下に記事を読んでください。
「やりとり」が成立したら、「同じことを、様々な方法でやってみること」が、「思考の柔軟性の弱さ」を緩める活動になります。
子どもが、好きでやっている方法に、あえて違う方法を提案することです。「やっていることを、ちょっとずらす」と思えばいいでしょう。その「ずらし」を、受け入れてくれたら「思考の柔軟性の弱さ」が更に緩んでいくことになります。
例を少しあげます。
・色鉛筆で絵をくのが好きな子に、クレヨンを勧める
・公園に行く道が決まっている子に、別の道を勧める
・すべり台が好きな子に、登っから周りを見ることを勧める
・散歩で公園に行くときに、走っていこうと提案する。
・うどんが大好きなこどもに、カレーうどんを勧める
・祖母の家に行ったときに「いつもと違う入口から入ろう」と言う
・車に乗るといつも座る場所ではなく「今日はこっちに座って」と言う
・いつも行くマクドではなく、少し遠くのマクドに行く
・いつもと違う時間に「お風呂に入って欲しい」と提案する
・保育所のお迎えに、違う人が行ってみる
2️⃣ 黒板をある程度覚えてから、書くことができるようになる
【育て方】
これを育てるためには「見たことを、覚えておくスキル」を伸ばしていく必要があります。もちろん、楽しく遊びながらやった方がいいでしょう。一番簡単なものは、トランプの神経衰弱です。その他、2つほど、例をあげておきます。それぞれで、いろいろ考えてみてください。
①当て物ごっこ
・覚えて欲しいものを子どもに合わせて集めます。
➪数が増えたり、子どもに関係ないものにすると難しくなります
・子どもに見せて「何があるか、覚えてください」
・子どもが「覚えた」と言ったらシーツなどで隠します
・「シンキングタイム」とか言いながらすこし間を置きます
➪雑談をして記憶を邪魔すると難しい遊びになります
・「シーツの下に、なにがあるでしょうか?」と言います。
・子どもが言った答えのものがあれば、シーツの中から出してみせます
➪褒めてあげましょう
➪アメやガムなども含めておき、当てるともらえるルールにすると
モチベーションがあがります

②ナンバープレート当て
・車に乗っているときにやります
・数字を覚えていないとできません。普段のときに教えておきます
・次に前からくる車のナンバー(4桁)を覚えてもらいます
・そして、ちょっと時間がたってから数字を言ってもらいます
・当たっていたら、勝ち。外れたら負けです
➪ついでに動体視力も上がります
・足し算してから覚えるにすると、かなりレベルが上がります。
3️⃣ 以降は「その7」に書きます
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