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Ⅰ 低学年で覚えて欲しい生活スキル 1 家庭での学習準備 その7
3️⃣ 筆記用具の準備ができる 【解説】
まず、筆記用具の話をします。
親が「どんな筆記用具を用意するのか」は、小学校では大切な問題です。書きにくい、消しにくい、使いにくい文房具は、勉強の妨げになります。
凸凹タイプの子どもの場合、更にその問題の重要性が増します。凸凹タイプは、興味がなかったり、気が散ったり、退屈したりすると筆記用具で遊ぶからです。だから、「おもちゃ」になるような筆記用具を持たせてはいけません。
理想的な筆箱の内容を書いておきます。親は、できるでけここに書いたものを揃えましょう。小学校に入った段階では、どんなものを買うかという決定権は親にあります。子どもにはありません。間違っても、子どもの意見を尊重するなどということをしてはいけません。「小学校では、このような筆記用具を使うものだ」と教え込みましょう。4つの技法の内の「覚えて」を使うといいでしょう。
・えんぴつ 5本 ・・・固さは、子どもに筆圧に合わせる
B、2B、HB、たまにFの子もいる
六角形(丸はだめ) 絵のついてないもの
・赤えんぴつと青えんぴつ・・・1本になったものでもいい
・消しゴム ・・・「レイダー消しゴム」か「トンボMONO」
・ネームペン・・・サクラクレパス マイネーム・ツイン
・15センチのものさし・・・普通の真っ直ぐなもの
絵がない 折り曲がらない 穴がない
・ふでばこ ・・・キャラクターの絵がない無地なもの
固めのしっかりしたものがいい
次に、「えんぴつを削る」ことについて書きます。
えんぴつを削ってこないで、芯がほとんどない状態でノートを書いている子どもがいます。授業中に、芯のないえんぴつを指でほじくって芯を出したり、筆箱についている簡単なえんぴつ削りで削っている子もいます。
これは、えんぴつのせいで授業が疎かになっています。そんなことをしている間は、授業が聞けないからです。字がうまく書けずにいらいらしたり、チャラ書きに繋がったります。その後、指示を聞き漏らして気が散ってしまい、遊んでしまう子も出てきます。
このように、「えんぴつを削る」問題は、かなり勉強と直結しているのです。えんぴつは、毎日、家で削りましょう。
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