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育て直し 1987年 6月9日(火) 1歳8ヶ月 凸凹タイプの子どもは、大小の世界から、大中小の世界へ移って行くのが難しい!

【日記】
 車でも犬でも、見たもの何にでもとにかく「大きい」とか「小さい」とかを言うようになった。👨‍🎓 なんでもかんでも大小を言うので、面白い。まるで、2つに分類しているようだ。今日は、近所のおばあさんをてに出会って「小さい」と言っていた。

どうやって、おばあさんの大小をきめるのか?

 これは、梓の日記なので書いてなかったが、久美子が第2子を妊娠した。分かったのはだいぶ前の1月頃。なので、久美子の身体を考えて、それ以降は梓は私と遊ぶことが多くなっている。

こんなかっこいい散歩がしたい

 私は、ついあっちこっちに散歩にいくのが好きなので、私と遊ぶと散歩が多くなる。長いときは、2時間位散歩に行く。散歩は、発見や変化が多く子どもの遊びの一つとして、素晴らしいと思う。

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【解説】
 1歳8月くらいでは、まだ「2つの世界」しかありません。だから、何でも大と小に分けているのです。発達が進んでくると、大小の世界が大中小の3つの世界になり、それが更に細分化されて4つの世界、8この世界、グラデーションの世界となってきます。

 発達に凸凹のある子どもは、この「2つの世界」にこだわって細分化されず、そのまま成長しまいがちです(抑制が弱いからだ、と言われています)。成功か失敗か、好きか嫌いか、できるかできないかなど、それを「0か100かの考え方」といい、2つの世界にこだわった姿です。このまま小学生なってしまうと、学校生活がうまく行きません。

 だから、凸凹タイプの子どもには、世界を3つに広げる(中間の世界を作る)声かけを大人側からしていく必要があります。
 (注…「0か100かの考え方」が悪いわけではありません。何かを達成する
    ときの強い信念になったりします。しかし、集団生活の中では、こ
    だわってしまってトラブルが発生しやすく生きにくいことは確かで
    す。例えば「勝たないと絶対に終わらない」などです。)

大中小の犬

 車や犬の場合は、大きいと小さいとの間に中間があることを経験ともに言語化してくといいでしょう。つまり、大きい犬、小さい犬の他に中くらいの犬を発見したときに「中くらい」も教えてあげましょうということです。

 子どもの思いと親の都合を話合って解決していくこと(「やりとり」)や、場面転換をスムーズに行えるようにしていくこと(見通しの声かけ)も、中間を作ることに役立ちます。前者は、親と子供の中間の意見を採用していてます。後者は、「今やりたいこと」と「次にやる未知なこと」との中間を通過しています。

 いずれの場合も、自分のやりたいことをちょっと我慢する(抑制)力が必要です。

大中小の箱

 中間が教えやすいように、極端な箱の例で書きます。

【セリフ】
父「見てご覧。箱が3つあるよ。」
子「ほんと。」
父「これは、大きい箱だね。お前が、入れるかも(「想像」)。」
子「入れる。」
父「これは、小さいね。積木が1個しか入らないね(「共感」)。」
子「小さい。」
父「でも、もう一つのを見てご覧。大きいのと小さいのとの間だね。中間だ
 ね(「覚えて」)。」
子「ちゅうかん。」
父「これは、お前は、入れないけど積木ならたくさんはいるね。ちょっと、
 入れてみようか?何個入るかな?」
子「8個。」
父「そうだね、8個入ったね(「共感」)。1個より多いね。小さいより大 
 きいけど、大きいより小さいね。中間だね(「覚えて」)。」
子「ちゅうかん。」

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やまと たける
本好きです。本を買います。余暇のための本ではなく、勉強のための本を買います。よろしくお願いします。