逗子アートフィルム

逗子アートフィルムでは、様々な映像表現のレクチャー、上映、ワークショップなどの活動を行…

逗子アートフィルム

逗子アートフィルムでは、様々な映像表現のレクチャー、上映、ワークショップなどの活動を行っていきます。世界の見方を変え、今までの価値観を揺さぶるような映像表現に出会うことのできる場を作っていきます。代表・仲本拡史 https://linktr.ee/h2nakamoto

最近の記事

ロフォーテン国際芸術祭(LIAF2024)SIAFラボ 《Island Eye Island Ear》 制作レポート

ロフォーテン国際芸術祭(LIAF2024) 会期:2024年9月21日〜10月24日 SIAFラボは、2021年から2024年にかけて進めてきたプロジェクト《Island Eye Island Ear》(通称:IEIE)をノルウェーのスボルベルで開催されたロフォーテン国際芸術祭(LIAF2024)にて発表しました。IEIEはデーヴィッド・チュードア、中谷芙二子らによって半世紀前に構想された、島をまるごと楽器にするという未完のコンサート計画を再考し、今日的な実現可能性を探るア

    • 1930年 沖縄からフィリピンに移住した曽祖父の仲田源造について

      1930年、沖縄からフィリピンに移住した、曽祖父の仲田源造について話を聞くために、祖母の実家のあった金武に向かい、親族に会った。沖縄海外移民の父、當山久三の記念館を見る。そこにあった記事と書籍、親族の話を簡単にまとめたものをメモしておく。 密航により二十七日間かけてダバオにたどり着いた源造らは、東耕地区のダグダングヮを任され、マニラ麻を栽培。フィリピンの労働者らを取りまとめるようになる。現地で妻ウシと共に8人の子どももうけ、当時としては裕福な生活をしていた。川沿いの家で、庭

      • オーバーハウゼン国際短編映画祭2023

        オーバーハウゼン国際短編映画祭もコロナ禍によりオンライン対応をしました。映画関係者向けのプロアカウントの登録が必要です。世界有数の実験的な映画が見られるフェスティバルです。 前回の記事に書いたヴィジョンデュレール映画祭に比べて、ドキュメンタリー要素はやや物足りなかったけど、実験映画や劇映画、ドキュメンタリーやアニメーション、ミュージックビデオなど幅広いジャンルのラインナップが見れるのが素晴らしいです。コンペ作品の中から、個人的に気になった作品をピックアップしました。 La

        • ヴィジョンデュレール映画祭2023

          ヴィジョンデュレール映画祭(Visions du Reel)はスイスのニヨンで行われている、世界で最も先鋭的なドキュメンタリーを上映する映画祭です。 コロナ禍によりオンライン対応がされるようになり、映画関係者用のプロアカウントに登録すれば、日本にいてもオンラインで作品を閲覧できるようになりました。 個人的なメモとして、気になった作品を残しておきます。 Myriam Raccah "Domus de janas” 6月に撮影で行くことになったイタリアのサルディーニャ島が舞

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          【ひのはらアート2022】檜原村観光情報(ランチや温泉、絶景スポットなど)

          こんにちは。 ひのはらアート展示作家の仲本です。 へんぼり会場の古民家で「五助と六左右衛門」という檜原村の民話を元にした怪談ドキュメンタリーを展示しています。 檜原村に初めて訪れる方向けに、ランチや観光情報など、行ったことのある場所を中心にまとめました。 11月は紅葉の季節! 会期後半に向けて、どんどん綺麗になっています。 1日で全てのおすすめスポットは見切れませんが、温泉に宿泊、もしくは日を分けて何度も訪れていただけたら嬉しいです。 移動は車が便利ですが、バスでも巡るこ

          【ひのはらアート2022】檜原村観光情報(ランチや温泉、絶景スポットなど)

          〈ちょっかいを出す様に〉_上映会振り返り_視聴覚派のシネマ入門(本藤)

          本藤です 今年の逗子アートフィルム上映会が無事に終了しました。 あまり積極的な広報をしなかったのにも関わらず、満席御礼でございました!本当にありがとうございます!! コロナを経て改めて〈皆で同時になんか眺める事〉のバイブスというか、ある種の儀式がもっと必要だよなと思っていたので、そんな場所作りの手伝いが出来た事、また作家として作品をお披露目できた事を喜ばしく思います。 これからは静止画か動画かに関わらず、映像(image)について考えているという意味で、〈映像作家〉って

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          視聴覚派のシネマ入門_ディスカッション

          小作品をいくつか作ってみた視聴覚派は、お互いの作品や影響を受けた作家や作品についてディスカッションを行いました。 本記事は、そんなディスカッションの文字起こしをしたものです。 記事作成_本藤 2022.8.7 21:00 本藤 「視聴覚派のシネマ入門」ということで、なんだか映画を作ってみたくなった我々は、試行錯誤しながら、小作品をYOUTUBEに全部で7本。私が5本、宮田さんが2本とりあえずで今まで作品を作ってみました。ということで、感想の交換会をまずしてみようかと思いま

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          視聴覚派のシネマ入門_本藤のノート1

          宮田さま、みなさま、ご無沙汰しております。本藤です。 つい先日まで逗子で小さな写真の個展「ハロー」を催してました。 ここでちょっとだけ展示について ・《ハロー》について。 テーマはズバリ「ハロー」でした。 会場のプロフを見た方は分かるかと思いますが、私がギラギラと東京や海外で活動していた時間は、とある家族の問題とコロナ禍によって切断されました。 次々と立ちはだかる様々な問題の対応に終われ、電車に乗るだけで動悸が止まらなくなる様になり、また、ウィルスの蔓延によってライフワー

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          2022年 視聴覚派 往復書簡② (宮田涼介→本藤太郎)

          本藤さん 本年もどうぞよろしくお願いいたします。 現在絶賛繁忙期で、体調も芳しくなく執筆が遅れてしまいました。 創作したい衝動は衰えていないようなので、合間を縫ってこの往復書簡の執筆に勤しんでいます。 また、牛歩ですがiPhoneを片手に映像も少しずつ撮ってみたり…。 さて、前回の返信で本藤さんを取り囲んでいた「亡霊」についてのお話をお聞かせ頂きました。 本藤さんの家庭を取り巻いていた事情についてお話しいただき、このようなお話を綴るというのは、さぞかし魂を擦り減らす執

          2022年 視聴覚派 往復書簡② (宮田涼介→本藤太郎)

          幽かな音_或いは霊について_はたまた近況と振り返り

          宮田さま 我々にとっての2度目のらせんの映像祭が無事に終わった事に胸を撫で下ろしております。お疲れ様でした。 また、今回の様々な試み(kinotope含)を通し、宮田さんの中でジェンダーを中心としたアイデンティティの様なものが確立されつつあることを、一友人として喜ばしく思っております。 ジェンダーに纏わる諸問題については、私も視点は違うかもしれませんが強く問題意識を抱いています。 私は基本的に異性愛者であり、尚且つ性自認は男性です。また、思想はリベラル寄りのフェミニス

          幽かな音_或いは霊について_はたまた近況と振り返り

          2021年振り返り(仲本)

          12月30日の徹夜明け、街中華の日満亭で、ようやく年末の空気を感じる余裕ができました。今年は今まで生きてきて一番、カットを切っては繋げ続けた一年だったと思います。 ちょっと長くなりますが雑感。実験ドキュメンタリーを作り始めておよそ10年、ありがたいことに、作家としてのキャリアを活かせるような映像制作のお仕事をたくさんいただけました。 特に、YCAMの搬入プロジェクト、SIAF LABの支笏湖データロギング、かながわトラストみどり財団の映像制作やアカテガニ放仔ライブ配信、ド

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          手紙7_宮田から本藤へ 「ghost note」を振り返り〜来年への抱負

          本藤さん まずは、2021年のらせんの映像祭お疲れ様でした。我々、視聴覚派のパフォーマンスをはじめ、上映プログラムも盛況に終わり、心置きなく2021年を締めくくることが出来そうです。 今年の前半はやはりコロナに振り回され、仕事も変化があったりと何かと激動でしたが、そんな中で私も、今まで以上に私らしい私であるために、自分の性自認と真正面から向き合い、ありのままに生きるという一つの決意を掲げました。 ​ その上で臨んだ今年の視聴覚派パフォーマンス「ghost note」。

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          逗子葉山のレストランや宿泊先情報!(逗子アートフィルム)

          逗子のランチや宿泊先などをまとめました。これを機に、心ゆくまで逗子葉山をお楽しみいただけたら幸いです。 逗子、葉山の観光はレンタル自転車がおすすめです!(雨ならバスも可) Hello Cycling アプリをダウンロード 個人的には以下の経路が逗子葉山が初めての方でも楽しめるマスターコースだと思っています。逗子海岸までのシンボルロードや、葉山のあたりには途中途中に素敵なカフェもたくさんありますので、ぜひ探してみてください。 逗子海岸、シネマアミーゴ、森戸神社、神奈川県

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          <らせんの映像祭2021>展示・パフォーマンス作家一覧

          <らせんの映像祭2021> 公式ウェブサイト:http://artfilm.jp 期間:2021年12月3日、4日、5日(金土日) 会場:逗子文化プラザ さざなみホール/市民交流センターフェスティバルパーク(逗子市逗子4-2-10)  <チケット・料金> 予約フォーム(40席限定):https://sff2021.peatix.com  12/3 オープニング上映「音の映画-Our Sounds」: 無料・要予約  12/4 パフォーマンス① 視聴覚派「ghost note

          <らせんの映像祭2021>展示・パフォーマンス作家一覧

          <らせんの映像祭2021>上映作家一覧

          <らせんの映像祭2021> 公式ウェブサイト:http://artfilm.jp 期間:2021年12月3日、4日、5日(金土日) 会場:逗子文化プラザ さざなみホール/市民交流センターフェスティバルパーク(逗子市逗子4-2-10)  <チケット・料金> 予約フォーム(40席限定):https://sff2021.peatix.com  12/3 オープニング上映「音の映画-Our Sounds」: 無料・要予約  12/4 パフォーマンス① 視聴覚派「ghost note

          <らせんの映像祭2021>上映作家一覧

          <らせんの映像祭2021>開催概要

          12月3、4、5日(金土日)の日程で、逗子アートフェスティバル「らせんの映像祭2021」を開催します。 映像の歴史は真っ直ぐではなく、社会や他の芸術に影響を与えつつ、らせん状に拡がっていきました。様々な芸術が混ざり合い、新たな創造に向かっていくような祝祭です。どなたでも楽しめるアニメーションやメディアアートの展示とパフォーマンス、現代美術の映像作品の上映があります。子ども向けアニメーションワークショップも開催。 吉開菜央監督の北海道知床を舞台にした摩訶不思議なフィクション

          <らせんの映像祭2021>開催概要