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ゴッホとサクラ大戦3が好きな私がパリに訪れた。
花の都パリには、小学6年生から憧れていた。
私のバイブルであるゲーム、サクラ大戦3の舞台がパリだったから。
そして、何よりゴッホが好きだったからだ。
30歳になってもその憧れは捨てきれず、結婚直後にフランスへ10日間行ってきた。
このパリへの1人旅は夫と出会う前から計画していた為、快く送り出してくれた。
それにしても、NYへの感想は3千字ものラブレターのように愛を綴れるのに、不思議なことにペリの感想が思い浮かばない。
※こちらのnote参照
パリの感想。
シャルルドゴール空港が陰気で不気味だった事。
オペラ座のガルニエ宮殿でバレエを見た時はもちろん感動したし、建築物は美しい。でもそこから一歩下がって見ると移民だらけで、街並みが汚かった事。
パリは憧れの街、敷居の高い街と自分自身でハードルを上げていたけれど、ラフな格好歩ける街だったこと。(もちろん区によるが)
ただ、この感想は私が歴史的に、芸術的に、あらゆる教養がないからだと思う。
歴史的な背景を熟知していれば全てのものに感動するだろう。
だけど、オルセー美術館にてゴッホの作品を観れた時は心から来て良かったと思えた。
パリではオペラ座の近くのホテルに滞在して暮らすように旅したが、3日間で飽きてしまった。
なので、少し遠方にチャレンジして、プロヴァン、シャルトルまで電車で行く事にした。
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このプロヴァンが特に良かった。時間がゆっくり流れてる雰囲気。
私はパリより、少し足を伸ばした所の方がとても気に入った。
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ローカルな電車にガタンゴトンと揺られて旅をすると、いつも思うことがある。
私はそこに住んでる人の生活が垣間見れる瞬間が好き。
誰もが憧れる場所に住んでも、田舎に住んでも、世界遺産の近くに住んだとしても、晴れた日は朝早くから洗濯物を干して、ご飯の準備をして、いつだってパリパリに乾いた洗濯物は嬉しくって、植物、動物、人によっては子供だったり、何かしら命と正面から向き合っている。
そして、大切な人と今日の出来事を話して、抱き合って、キスをして、気が向いたらセックスする。
国籍、言葉、宗教、何もかも違っても人の本質的な生き方は変わらないよね、そんな当たり前な事を確認しに、これまでもこれからも旅をするのかも。
◇
パリだけだと、フランスは次はもういいかなという印象だったけれど、地方に少し足を伸ばしてフランスって素敵な国だと思えた。
まぁ、そりゃそうだ。日本だって東京だけ行って日本の良さは分からない。北海道で広大な土地を堪能して海の幸を食べて、日本海側の温泉でゆっくりして、京都で日本に四季があることに感謝して、関西の人情溢れる下町で人の優しさに触れて、沖縄で宝石のような海をみては、日本って素敵な国だなと思える訳だもんね。
そして、最初にお伝えしたように、私はゴッホが好き。モン・サン・ミッシェルへ行く途中に立ち寄った村で、この田園風景を見ながら30分くらいボーとした。
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日本に憧れていたゴッホもこんな田園風景をみて、日本に思いを馳せていたのだろうか。
私は絵の事は全く詳しくないが、ゴッホの何が好きって絵もだけど、彼の生き様が好き。たぶん特定の芸術家が好きな人ってこのような理由が多いと勝手に思う。
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自分自身を丸裸にしてぶつけてくるゴッホの対人関係はそりゃ上手くいかない。
だけど、そんな、泥臭い、人間くさい所に魅力を感じる。
弟であるテオからの仕送りで生活していて、トラブルをよく起こす彼は今でいうとダメ人間である。むしろずっとゴッホの事を経済的に、精神的に、支えていたテオの方が人格者だろう。
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テオに子供が生まれこの絵画をプレゼントした。
ただ、どんな時でも衝動的に、情熱的に絵を描き続け、生きた事。
繊細すぎる性格の故にずっと孤独だったんだろうなぁ…
だけど本当は、とってもシンプルに誰かに愛されたくて、自分の事を理解してほしかったんだろうなぁ。
そんな感情は、ひたすら創作にぶつける。
そして、孤独な気持ちはテオへの手紙で思いを綴り紛らわせる。
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星月夜では、彼の心の不安定さや孤独、様々な感情が渦巻いている事を察する事ができる。
その渦に、つい自分自身も吸い込まれそうになる。
この絵を描いた時、彼はどんな気持ちだったのだろう? 彼の心情を想像しては、時に涙ぐむ。
3年後を目標にゴッホゆかりの地、南仏アルルをメインに旅しよう。ゴルドにも行きたい。
私は彼が愛した風景を、自分の目でみて、五感で感じたい。
それを目標に生きようか。頑張ろうか。
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なんだか、タイトルも内容もまとまりのない記事になってしまいました。サクラ大戦3の話しはでてこないし(笑)
最後まで読んで下さりありがとうございます!