一門が通る道 <かすみ草>
サークルの作品提出分です
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素敵な花束の脇を
涼やかに華やかに飾るのがかすみ草の役割
女性ならみんな好きなお花ですよね
ふんわり、軽やか、可憐
ロマンチックで可愛いっていうイメージです
うちの華道の大先生《おおせんせい》は
初心者や奥許くらいまでの生徒には
コンポート(洋鉢)に生ける洋花の足もとに
かすみ草を使うことを何も言わずに
ご指導くださるのです
かすみ草の花姿から
薔薇や百合などの華やかな主花の足元を
隠したりふんわり大きく飾ったりするのに
私はすごく向いていると思うのです
若い生徒さんなら尚更多用して豪華に生けるのです
ところが准皆伝を習得する頃から
かすみ草を一切使わせてもらえません
薔薇や百合などの主花の足元を
緑の葉もので彩ることを覚えさせるのです
これが師範となる品格をつける
一門が通る道のようです
しかし主花に合う葉ものを
見つけるまでが一苦労です
花の色や向きと花枝の長さで
合う葉ものが変わるのです
それでも少しずつわかってくるもので
数人が同じ主花を生けても、緑の葉物が違うと
それが個性になり、生け手の「好み」に繋がっていくのが
皆伝、看板持ちになる頃にはわかってきます
師範の看板を持つようになると
またかすみ草を使うことが許されます
もちろん、花は豪華にふんわり可愛く飾ることができ
それがとても嬉しくて、主花同様どうやって目立たせようとか
いろいろ考えて挿していくのが楽しかったです
一門にとって、主花の表情が脇の花で変化することを
1番わかりやすい、かすみ草を使わないことで
教えていくのが今も続いているようです
かすみ草の茎が細くて挿しにくい…
3月に主人が大きな花束をいただいた
かすみ草もたくさん入っていた
そう、退官だった
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