『デューン 砂の惑星PART2』を120%楽しむための基礎知識
まだアカデミー賞の余韻が冷めないですが、来年のアカデミー賞に向けてハリウッドは動き始めています。
そこで見事スタートダッシュを決めた作品が『デューン 砂の惑星PART2』です。
前作は続編制作が決まっていなかったにも関わらず、原題は 'Dune: Part One' の強気なタイトルだったのですが(公開後、続編の制作が無事決定)、邦題は『DUNE/デューン 砂の惑星』でした。
これはもう超大失敗だったと思っていて、絶対「PART1」って入れるべきでした。
だって明らかに途中で終わってるから。
「DUNE」という言葉をカタカナで余計に入れてるのも意味わかんなかったのに、今回公開された "Dune: Part Two"からは「DUNE」を削ったんですよ!マジで誰が決めたんだ。
いや、前作それならこうだろ!
この邦題の意味わからなさ、どうしてこうなっちゃうのか誰か教えてください…。
【ネタバレなし】「DUNE」を120%楽しむための基礎知識
この「DUNE」シリーズは、日本だと全5巻からなる大作で、ファンタジーで言う『指輪物語』(つまりロード・オブ・ザ・リング)みたいなものです。
SFということもあり、設定が少々ややこしく、横文字が多いので日本人には頭に入りにくい部分がどうしてもあると思います。
「PART1を観ていなくても、PART2だけでも楽しめるようにした」というドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が言うとおり、確かにPART2だけでも楽しめる作品になってますし、用語がわからなくても面白いのですが、ネタバレ無しで知識を入れておくだけでより楽しめると思いますので、簡単に解説していきます。
ネタバレあり基礎知識も興味ある方は後半に入れてますが、原作ファンじゃないのであくまで参考まで。
ポール
本作の主人公=シャラメ
カラダン
主人公が住んでいる惑星
レト
主人公の父親
アトレイデス
カラダンを治めている一族。ポールの一家のこと。
バーディシャー
惑星すべてを統治する皇帝
メランジ
ある物質のこと。通称「スパイス」
アラキス
メランジを栽培できる唯一の惑星。通称「デューン」。
レディ・ジェシカ
ポールの母
ハルコンネン
アトレイデス家のライバル族(ハゲ)
フレメン
アラキス(デューン)の先住民
ベネ・ゲセリット
女性のみで構成される秘密ではない秘密結社
本日のドレス
昨年の受賞者。助演女優賞のプレゼンターとして登場、ジェイミー・リー・カーティス。
元々売れっ子でしたが、現在6作も待機している状態で、エブエブで彼女の存在を思い出したひとが結構多かった様子。
ドルガバのシンプルなドレスながら、ゴールドのバングルがアクセントになっていてすごく良い。
★★★
【若干ネタバレ】キャストの紹介
次に注目はキャストです。(約名は伏せております)
若手オールキャストという感じで、制作費のギャラの占める割合はかなり大きそう…。
ティモシー・シャラメ
ポスト「レオナルド・ディカプリオ」。
アカデミー賞へのノミネート1回(『君の名前で僕を呼んで』)。
前作まではそれほど感じませんでしたが、28歳にも関わらず少年ぽさを残しながら、にじみ出るエロさが凄まじい。
ゼンデイヤ
トム・ホランド版スパイダーマンでお馴染みかつトム・ホランドの彼女でもある。
「お前もか!」という感じですがディズニー・チャンネル出身。
180cmと長身。(シャラメたんより少し低いくらい)
オースティン・バトラー
『エルヴィス』で主人公のエルヴィス・プレスリー役に抜擢されたと思ったらいきなり主演男優賞にノミネート。
受賞まであと一歩でした。
フローレンス・ピュー
『ミッドサマー』でブレイクすると、同年公開の『ストーリ・オブ・マイ・ライフ/私の若草物語』でアカデミー賞助演女優賞にノミネート。
飛ぶ鳥落とす勢いというのはこのこと。
『オッペンハイマー』も出てます。
レベッカ・ファーガソン
「ミッション:インポッシブル」シリーズでお馴染みですが、準主役級は「DUNE」シリーズが初。
スウェーデン人。
(左がレベッカ、右がフローレンス)
【ネタバレあり】「DUNE」基礎知識
メランジ
この物質により惑星間移動が可能になったことから、非常に貴重な物質である上、アラキス(デューン)でないと採掘ができない。
人間が摂取すると特異な能力を発揮し、目の色が深い青になる。
サンドワーム(砂虫)
アラキスに生息する巨大な生物。とにかくでかい。
なんでも飲み込んでしまうが、メランジの生成とアラキスの乾燥に影響を与えている。
帝国
惑星を支配しているということになっているが、歴史上帝国がずっと栄えたことがないとおり、常に安泰というわけではない。
大統領家(大公家)連合
アトレイデス家、ハルコンネン家などの惑星を統治する一族の連合。
一枚岩ではないが核兵器によりその均衡がなんとか保たれている。
アトレイデス家
由緒ある一族とされており、主人公の家っていう感じ。
ハルコンネン家
悪徳・残虐というある意味わかりやすい一族。アラキスを統治していたが、やり方が汚いのでフレメンにかなり嫌われている。
フレメン
アラキスの原住民である故、アラキスでどう生きるかを熟知している。その結果、重要な資源である「水」の信仰が強く、信仰心も強いが、全員がそうというわけではない。
ベネ・ゲセリット
尼さん集団みたいなものだが、メランジにより特殊能力をより高めている。男性は加入できない。
ある目的を持っており、その目的故に惑星に散らばっている。
教母
多量のメランジまたはサンドワームから採取する「命の水」を摂取することにより目覚める上級ベネ・ゲセリット。先代の教母の記憶を受け継ぐ。