【子育て】褒めるだけではダメ!自己肯定感が高い子の親の特徴
「自信を持った子どもに育ってほしい...」
「自己肯定感って親の行動が影響するの?...」
「自己肯定感が低いとどんな悪影響があるの?...」
こんなお悩みはありませんか?
自己肯定感が高い子になるかどうかは親の影響が大きいです。
なぜなら、自己肯定感は幼い時の環境に依存し、その幼い時間を最も一緒に過ごすのが「親」だからです。
本記事では、自己肯定感が高い子に育つ環境や親の特徴について紹介します。
子育て中の方やこれから子育てを行う方はぜひ参考にしてみてください。
また、自己肯定感の上げ方については動画でも解説しています。
自己肯定感とは?
「自己肯定感」とは、「ありのままの自分に対する肯定的な意識を意味する」ことです。
簡単に言い換えると、ありのままの自分に自信を持てるかどうかということです。
たとえば、スポーツをしていて、大事な場面でミスをしてしまったとします。
自己肯定感が高いと、「次こそは頑張るぞ!」と前向きに挑戦しようとしますが、逆の場合、打てなかった自分を責めてしまい、落ち込んでしまいます。
子どもには自己肯定感が高く、成長して欲しいですよね。
自己肯定感が与える影響
自己肯定感が与える子どもへの影響について、以下にまとめました。
自己肯定感が高い子どもの特徴
ありのままの自分を認めて自信を持っている
失敗しても、何度でも積極的に行動し、成長できる
自己肯定感が低い子どもの特徴
自信がなく、自分には価値がないと思ってしまう
積極的に発言したり、行動できない
失敗を恐れやすい
上記の通り、親が子どもへ与える自己肯定感の影響は大きいです。
自己肯定感が高い子の親の特徴5選
親の行動によって、子どもの一生が左右されることもあるため、日頃の言動一つ一つが非常に
重要です。
自己肯定感が高い子の親の特徴を5つにまとめてみました。
自己肯定感が高い子の親の特徴
他人と比べない
結果よりも行動にフォーカスする
感謝を伝える
子どもに変わった特技を持たせる
スキンシップを多くとる
それぞれ順番に解説していきます。
他人と比べない
「◯◯ちゃんはできるのに、うちの子はどうして、できないのかしら...」
「うちの子は他の子よりすごいね」
無意識のうちに、他の子と比べてしまっている方は少なくないでしょう。
他の子を比べることで、子どもの自己肯定感は下がってしまうケースが多いです。
子どもは意外と親の顔色を伺っており、他の子と比べ落ち込んだり、不安そうにしている表情を見て、覚えているためです。
「〇〇ちゃんはお行儀よくしているのに、どうしてあなたは?」といわれた子どもの気持ちを想像してみてください。
「自分はあの子より劣っているのか...」とありのままを受け入れることができず、落ち込んだり、拗ねてしまうでしょう。
他の子と比較せず、その子自身を認めてあげることで「自分はすごい!」「認められている!」と感じ、自己肯定感を高めることができます。
親から比較されることで、自分でも常に、自分は人よりも上なのか下なのかを意識するようになります。
常に他の人よりも優れていれば問題はないのですが、そのような子は多くはありません。
比較したい場合は他人ではなく、その子の過去と比較してあげると良いでしょう。
過去と比べて、どれだけ成長したかを伝えてあげることで、「よく見てくれている」と安心し、自信に繋がります。
他人とではなく、あくまでも、子ども自身を認めてあげることを意識しましょう。
結果よりも行動にフォーカスする
子どもがテストでいい点数が取れなかった場合、何と声をかけていますか?
「どうしていい点数が取れなかったの?」
「ちゃんとお勉強しなかったの?」
これらの発言は点数を取れずに落ち込んでいる子どもの自信を奪ってしまうかもしれません。
人は年を取れば取るほど、結果にフォーカスしてしまいます。
社会に出た大人ならなおさらで、子どもにも同様に、結果を求めてしまう傾向があるためです。
子どもの立場からすると、「結果=自分の価値」と感じてしまい、向上の意欲が無くなってしまいます。
大切なことは結果よりも行動(過程)を認めてあげることです。
「お勉強を頑張ってたのはちゃんと見てたから知ってるよ」
「今度は勉強のやり方すこしを変えてみて、一緒に頑張ってみよっか」
のように行動を認めてあげることで「結果はダメでも自分はよく頑張れた!」と自分を認め、また意欲的に挑戦できるようになります。
周りに、自分を信じて、受け入れてくれる人がいると、ポジティブに頑張ってみようと思えるからです。
何度失敗してもポジティブに、また挑戦してみようと自分から思えるようになると子どもは大きく成長します。
逆に、結果にのみフォーカスしてしまうと、失敗を恐れ、挑戦しなくなります。
結果にあれこれ口出しするよりも、行動した子どもを認めて、受け入れて上げることが私たち大人に必要なことなのです。
感謝を伝える
「お片付けできてえらいね」
「お手伝いできてすごいね」
と褒められることで、子どもは喜び、次の機会でも同じように頑張ろうとするでしょう。
しかし、この行動の背景には、「また褒めてもらうために頑張ろう」と褒められることが目的になっています。
同じことをして、褒めてもらえなかった時、子どもは自信を失ってしまうかもしれません。
褒めることも大切ですが、より大切なのことは「感謝」を伝えることです。
感謝を伝えることで、子どもは自分自身が必要にされていることに気づけるからです。
「お片付けしてくれて、ありがとう」
「お手伝いしてくれて、うれしいよ」
といわれることは子どもにとって、「自分は必要とされている、自分の行動で他の人が喜んでくれている!」と感じ、自分に自信を持つことができます。
また、喜んでもらいたいから、またやってみようというポジティブな気持ちになります。
ポジティブな気持ちで育つと、自分が言われて嬉しいことは他の人にもやってあげたいという気持ちになります。
子どもに対してだけでなく、家族内で感謝の気持ちを伝えることはとても大切です。
普段は恥ずかしくて言えないこと、当たり前だと思っていたことに対しても、しっかりと感謝の気持ちを伝えることで、家庭内がとても良い雰囲気になります。
それだけでなく、感謝の言葉を伝えるお母さん、お父さんの姿を見て、子どもは人に感謝できる気持ちを育むことができます。
子どもに変わった特技を持たせる
子どもに特技を持たせることで自己肯定感を上がることは想像できると思います。
しかし、ここではあえて変わった特技を持たせることを紹介します。
なぜ、メジャーな勉強やスポーツではなく、変わった特技なのと思われるかもしれません。
理由はメジャーなものは人口とライバルが多いため、常にトップをキープし、自信を持ち続けることが難しいためです。
小学校までは一番だったけど、中学校でもっと多くのライバルの中でなかなか結果が出せず、落ち込んでしまうことがあるかもしれません。
もちろんメジャーなものも選択肢としてダメというわけではありませんが、変わった特技に挑戦することで、自信を持つ機会が見出せるでしょう。
たとえば、クライミングやプログラミング教室など、子どもに合った特技を見つけてみてください。
人は誰しも得意、不得意があります。
一度始めたら長く継続することも大切ですが、幼少期にいろいろなことを経験、体験させてあげることも重要です。
日本では一つのスポーツや習いごとを年中行いますが、例えば、アメリカでは季節ごとにスポーツを変え、たくさんの経験をさせることが主流となっています。
さまざまなスポーツや習い事に挑戦する中で、新たな才能や特技が見つかることもあれば、これらの経験が後の人生で思わぬ糧となるかもしれません。
子どもの好奇心は無限大です。
ぜひ、いろんなことに挑戦させてあげてください。
スキンシップを多くとる
スキンシップを取ることは、子どもにとってとても大切です。
自分は愛されている、守られていると無条件に感じるためです。
リラックスした気持ちで肌と肌が触れ合うことで、愛情ホルモンと呼ばれるオキシトシン(脳内物質)が分泌されることがわかっています。
オキシトシンは子どもの成長に非常に重要とされており、次のような効果があるといわれています。
オキシトシンの効果
不安な気持ちを緩和させる
ストレス耐性を高める
記憶力を高める
幼少期、特に脳の発達に大きく影響する生後1年以内に、オキシトシンの影響をたくさん受けることが大切です。
この時期にオキシトシンの影響を多く受けることで、脳がオキシトシンを出しやすいような造りになるためです。
幼少期に脳がこのように発達すると、年を重ねてもストレス耐性や記憶力の向上が継続されやすいともいわれています。
効果が大きいのは生後1年以内と説明しましたが、1年以降でも効果はあります。
仕事で忙しくなり、なかなか子どもと触れ合える時間が限られてきたときこそ、意識して行なってあげてください。
また、オキシトシンは子どもだけでなく、愛情を持って触れ合った親にも分泌されるといわれ、心を落ち着かせたり、ストレス緩和の効果があるといわれています。
ぜひ、意識してスキンシップを多く取り、親子共に心身の成長をしていきましょう。
まとめ
ここまで「自己肯定感が高い子に育つ家庭、親の特徴」について紹介しました。
「5つ全て実行できるかな?」という方も多いかもしれませんが、大丈夫です。
いきなり明日からすべて変える必要はなく、まずは意識することから始めてみてください。
意識することで、発言をする際にはっと気づくことがあるでしょう。
人は無意識に人と比較してしまうもので、自分の子どもならなおさらです。
新しいことに挑戦することは簡単なことではないので、ゆっくりと時間をかけて実行してみてください。
最後に大切なことを改めてまとめておきます。
親の行動によって、子どもの一生が左右されることもある
自己肯定感が高いとありのままに自信を持ち、何事にも積極的に挑戦できる
逆に自己肯定感が低いと自分に自信がなく、積極的に行動できず、失敗を恐れてしまう
自己肯定感が高い子の親の特徴
他人と比べない
他の人と比べることで、自己肯定感は下がる傾向にある。ありのままを認めてあげる。結果よりも行動にフォーカスする
実行した結果を認めてあげることで、子どもは自信を持ち、意欲的に挑戦するようになる。感謝を伝える
褒めるだけでなく、感謝の気持ちを伝えてあげることでポジティブになれる。子どもに変わった特技を持たせる
より自信をもてる環境で、たくさんのことにチャレンジさせてあげる。⑤スキンシップを多くとる触れあうことで愛情ホルモンをたくさん与え、不安緩和やストレス耐性がつくようになる。
上記5つは、自己肯定感が高い子の親が行なっている確かに効果的なことです。
大前提として、これらのテクニックを使って、子どもコントロールしすぎないようにしてください。
子どもは、言わなくても、親が自分をコントーロールしようとしていることは行動や言動で伝わってしまいます。
あくまでも子どもが自然体でいられるように、ということを念頭に置いてあげてくださいね。