今更ながら「ひろがるスカイ!プリキュア」で学んだこと
どうも。DYLの中園です(ジャイアンADHD)。
プリキュアの前シリーズ「ひろがるスカイ!プリキュア」にはキュアウィングというメンバーがいます。
そのキュアウィングが変身する前は「つばさ」という名前の12歳の男の子ですが、元々はプニバード族という種族の鳥で、この種族は空が飛べない代わりに人間の姿になることが出来るという特徴を持っています。
そのつばさくんの夢は空を飛ぶことです。
周囲からは鳥なのに飛べない事を揶揄されたりしますが、彼の父親が一度だけ空を飛んだという話を信じて疑いません。
キュアウィングに変身するとなんと道具なしで空を飛ぶことが出来るチートなプリキュアですが、それはあくまでもプリキュアの力なので、つばさくんは毎日、自力で空を飛べるようになる為の勉強に勤しんでいます。
若干12歳にして、航空力学や気象学の知識は確かなものであり、終盤には飛べなくなった竜族を励まし再び空を飛べるようにした功績がスカイランド(地球とは別世界)の国王から認められ、賢者(多分めっちゃすごい)になる誘いを受けたり、またその知識を応用した研究でスカイランド全体に外敵の攻撃から守るバリアを張って多くの人を救ったりします。
そんなつばさくんですが、最終回を迎えても自力で空を飛べるようにはなりませんでした。
この教訓として僕が受け取ったのは、「夢に向かって励んだ努力が無駄になることはない」という事です。
夢が叶わなくても、その過程で得られるものは必ず存在し、それが別の形で認められたり、役に立ったりすることは必ずあります。
またその努力している姿を見ている人もいるはずで、それが良い方向に向かうころは想像に難くありません。
もっと言うと、夢に向かって進んでいる過程で知識や見識が広がり、そのおかげで新しい夢が見つかったり、第二次、第三次志望などが見つかることでしょう。
具体的に…
例えば、ある中学生が偏差値の高いA高校を受けようか考えているとします。
そして、おそらくすんなり合格できるB高校が存在します。
幾つもパラレルワールドが存在するとして、その受験生がB高校に入学する事になる世界線があるとします。
その世界線に至るまでにまた2つのルートがあるとして、
Aを目指して受験勉強に励んだが、合格には至らずBに入学した
努力せず入学できるBのみを受験し合格した
この2つのルートだと、前者のルートを辿った受験生の方が確実に頭は良くなっているはずで、その先の大学受験や就職に向かってまた突き進むとすれば、確実に後者より良いスタートラインに立っていることでしょう。
なんなら後者の場合、努力しなかったおかげでBも落ちる可能性もあり得るわけで、それはAを目指して勉強していれば限りなく0に近い可能性だったはずです。
プリキュアより例えの方が分かりにくくなってしまったような気もしますが、つまり目標に向かって努力することは、必ずしも目標に辿り着けなかったとしても絶対に報われる、ということが言いたかったのです。
ただ、夢に向かう努力の過程で、ADHDは時折その辛さから逃れようとすることがあります。
好きな事に対しては誰がなんと言おうがぶっ倒れるまで集中するんですが、全部が全部そうはいきませんね。
その時は、ぜひ息抜きに「ひろがるスカイ!プリキュア」シリーズを見て奮起してもらえればと思います(全50話=約1,250分)。
他にも、ADHDを動かすにはその特徴を踏まえた手段が色々ありますが…うまく「いいね」と褒めて本人のやる気を出させるのも良い手だと思います。
"いいね"と言えば…
大事なお知らせがありまして、来たる3/23(土)にOISTでこのようなシンポジウム&ディスカッションが開催されます。
『"いいね" のこどもへの影響』By OISTこども研究所[/caption]
その中のプログラムの一つパネルディスカッションにこの私も登壇者の一人として参加する事になりました。
まあそれでなくてもとても良い行事になる事請け合いですので、ご興味を持たれた方は何卒お申し込みください。
OISTへ行けなくてもZoomでも参加できます。
余談
プリキュアシリーズの良いところの一つは、レギュラーメンバー初の男の子のプリキュアだったつばさくんakaキュアウィングが、「男の子のプリキュア」という役割ではなく、本当にただ単に「ひとりの若者がプリキュアになった」という描写に徹していたところです。
さらにその前のマリちゃんことローズマリーもそうでしたし。