断酒して減ったもの4選~後編~
こんにちは、244です。こちらは当該記事の後編です。早速まいります。なお、大元記事はこちらです。
さらに続く「断酒して失ったもの8つ」も現在執筆しておりますが、こちらはまた後日投稿する予定です。
1.無駄な時間 2.散財 はこちら(前編)です。
ということで、3から始めます。
3.ぜい肉や肌の老化
これも当然と言えば当然ですが、私は酒を飲む機会がアホほどあったので、常にムダな肉が付いた状態でした。つまり肥満。
そうです、私は紛うことなきデブでした。当時のTシャツのサイズはXLか2XL(今はMかL)。参考までにFATBOY SLIMのアルバムジャケの彼をイメージください(それでも私は元野球部。今じゃないですよ。20年位前の私の姿です)。
特に暴飲暴食暴虐の限りを尽くした20代~30歳初頭の頃は90kg前後、最大93kg・体脂肪率は33~34%を計測(身長は172cm)。1/3は脂肪だったのですね。
タダでさえ食いしん坊のため、飲んでいる時もモリモリ食べていました。揚げ物なんか最たるもの。あらゆるモノを飲み会で食べているクセに、〆のラーメンも当然のように平らげていました。
ちなみに飲んでいる時以外も、食べすぎの傾向がありました。常にメシは大盛指定。人の残したおかずもよく貰っていました。仕事で配された弁当では常に余り分を確保し、余計に食べたりしていました。
今思えばある意味、タガが外れていたんだと思います。
体を悪くするのは、何も酒ばかりじゃないですね。余計に食べていれば肥るし数値も悪化。今になると、どんだけ体を痛めつけてんだとつくづく思います。
ちなみに断酒後、最もスリム時では69kg台まで落ちました。現在は筋トレで増量しちゃったので80kg(体脂肪率は16~17%)です。
酒をやめると「足るを知る」の言葉の意味を嚙み締めます。
確かに今でも私は食いしん坊ですが、食べ方は確実に変わったなと思います(昔はPFCとか無知でした)。そういう意味で言うと「断酒+運動」は最強です。
肌の老化についてはもう歴然です。
酒は肝臓で毒素(アセトアルデヒド)を分解する際に水を大量に使うため、体内の脱水(乾燥)を招く。また酒には利尿作用があり、飲むほどに脱水傾向に振れるため、乾燥肌が進みます。
思えば私はガッサガサでした(特に冬はひどかった)。でも酒との因果関係など全く気にも留めていませんでしたね。
さらに、過度の飲んだくれの体には、アセトアルデヒドが分解が間に合わず体内に残存(二日酔いの状態)。これがタンパク質と結びつき糖化を促進させます。
糖化は体内の余分な糖とタンパク質が結合すること。これがいわゆる体の「焦げ=AGEs」と呼ばれるものです。
AGEsは「肌の変性や劣化の元になるもの=老化の根源」と覚えてください。とにかくロクなものではありません。
これをたったの5文字で言えば「飲酒=老化」ということです。
私は既に煙草も酒もやめていますが、肌の調子は良いです。タニタの体組成計で測定される体内年齢は32歳(お肌と関係ないか)。こればかりは良いとしか言えません。
普段から声高に、美肌だのヒアルロン酸だの何とかジェルだのと叫んでも、ただ酒を飲んでいたら、結局何の意味もないのです。
よくメディアでまつり上げられる「酒豪女優さん」など、たまには(違った角度から)注目してみてはいかがでしょうか。
4.コレステロール値、血糖値、尿酸値
私が人生で初めて健康診断に引っ掛かったのは忘れもしない26歳の時です。高脂血症、高血糖値でした。いずれの数値もGだのHだのが付いて「要再検査」となっていました。
当時はあまりにも若く、再検査を受ける状態がどれだけな事か全く自覚はありませんでした。酒をやめたのはそれから17年後・・・遅い。
3で散々言っていますが、肥満体(デブ)とこれらの数値は密接に関わります。
そして当然ながら、酒をやめれば普通に「暴飲暴食がなくなる→体重が落ちる→数値が正常化する」というサイクルをたどります。
酒を飲み続けていたら、これら3つはどうなるのでしょう?
①コレステロール値
動物性たんぱく質好きな私はここが一番の弱点で、酒をやめても要注意なポイント。飲んでいたデブ時代は言うまでもなく、中性脂肪とLDL(悪玉=血管を詰まらす大元)が基準値オーバー。
デブ時代のピークでは、中性脂肪基準値(空腹時30~149mg/dl)に対し、私は900mg/dlを超過していました。スカウターも壊れる勢いです(現在は50~90程度なので当時の1/10)。
中性脂肪は運動量を増やし、体重が減れば勝手に落ちます。HDL(善玉)を高めるためには適度な有酸素運動(ジョギング)が一番効果てきめんです。週2回30分程度は走りたいですね。
LDLを下げるには、酒のみならずバターやラード(揚げ物)を控えましょう。
とにかく、今さら酒を飲んで、コレステロール値をムダに高めることなんてあり得ない徒労です。本当酒ってムダ。
②血糖値
私の父は元酒飲みで糖尿病持ちです。さらに12年前に脳梗塞を発症して酒は強制終了となり、今は不自由な生活を強いられています(=健康寿命の終焉)。
私はそんな父を見て、健康の大切さを思い知りました(とか言いながら酒をやめたのは5年前ですが)。
私も父の血を継いでいるので糖尿病のリスクを抱えています。実際に酒をやめた現在も、空腹時血糖は正常高値(90~109mg/dl)をウロウロしています。絶対に油断はならないのです。
だからやはり、今さら酒などとんでもない。飲み続けていたら、今頃私は糖尿病本チャン和了(アガリ)です。ローン!
③尿酸値
私の人生史上MAX値は基準値6.0mg/dlに対し、ほぼ倍の11.2mg/dlでした。いつなってもおかしくない。それでもならなかった。俺ならねーじゃん。余裕だね。なった人はツイてないね!
なめてました・・・なりましたよ。
11年前の仕事中に。足首でした(挿絵は足指の付け根ですが、そちらの方が一般的です)。まるで骨折?重度の捻挫のような痛みです。
あまりの痛さに地面に足を付けず歩けなくなって、同僚がわざわざ職場ビル内のどこからか車椅子を持ってきてくれました。感謝以上に恥ずかしかった・・・。
あの痛みは、ないです。あんな割に合わない痛みは、ない。
どれだけ痛いか分かります?
針のカタマリで足首の中をぐりぐり抉られているような感じです。
または、柔術のヒクソン・グレイシーに膝十字固めをかけられ続けているのと同じです(厳密に合っているかは分かりませんが)。
「ギブ!」と言っても、当然痛風発作さんは技を止めてくれません。
あの割に合わない罰ゲームのような痛みは二度と味わいたくない。
痛風経験者は「羹に懲りて膾を吹く」を地で行きます。
私は酒をやめて尿酸値が下がりましたが、一度発作してしまった身は、処方薬を常用しないといけないので今も服用しています。
これにより現状は正常範囲内の5.5~6.0mg/dlで落ち着いています。酒などもってのほかです。痛風については、また後日じっくりと取り上げたいと思います。
おわりに
前編も合わせて、つい長く書きすぎました。ただ酒をやめるだけでこれだけのものが減らせることが出来るということは、お分かりいただけましたでしょうか。
酒なんてのは、飲んでトイレに行って流してしまえば終わりかというとそんなことはないのです。
酒はただの液体じゃないです。毒の液体なのです。
これがどんどん体内に蓄積すれば、ろくなことになりません。
早く気づいて、酒をやめられるようになるといいですね。飲みたい人は引き続きどうぞ(ここまで読んでいる方に限って、また飲まないことを祈ります)。
執筆の励みになりますので、スキをお待ちしております。ではまた!