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エッセイ

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楽しいもの、大事なものを見つけて言葉にするのが好きなんです。 「分かる!」も「へー」も嬉しいです。「へー・・・」も、是非。
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2021年9月の記事一覧

辻村深月さん×講談社文庫=伏線旅行

講談社文庫の辻村深月さんの本たち、ご存じですか。 知ってるよ、という人の多くの本棚にはどんと15~20冊分の水色のスペースがあるんじゃないかと予想。 だって、あれは途中でやめられない。 私は島から入りました。面白いぞ、他のも読んでみようと思って、気が付いたときには私は一つの世界を知っていた。びっくりするやら嬉しいやら。 世界の中の、ある場所のある時代をすくい上げて、望遠鏡で覗いた。 それぞれに生活や人生があって、場所や時が違えばその様子全く違っているようで、でも同じ何か

平等な小説と刷られた物語

つくづく「小説は平等だな」と思う。多少は目をつむっているところもあるけれど、テレビや映画や、雑誌と比べると小説は私もあなたも楽しむことができるものだと感じている。 今や場所が違うからってものの差異なんてないよというのは、確かにそうなんですけども。 地方差って、気にしなければ気にならない程度のことで。ただ、欲張りになると目に付くコンプレックスがちらりちらり。 好きなアーティストのライブ!が遠いなあ。 ドラマの再放送だ、ああ関東で。 雑誌を発売日より2・3日早く読めるのは、あ

のらねこじれんま

駅の駐輪場には野良猫たちが棲みついている。 10匹から15匹くらいの猫が、自転車の下やバイクの足元に、たまにかっぱを入れっぱなしの自転車の籠の上で気持ちよさそうに寝ていることも。 10匹程度だと、3つくらいの家族がいることになる。ああここは親子だなと分かる子もいれば、初めて見る赤ちゃんもいて、つまりはこの駐輪場で家族が増えたり減ったりを繰り返している。 これが、みんなすごく美形の猫で。人間慣れしているからいつも優雅で、美しい。ここ最近で一番色気を感じたのが、猫の1匹が木の

それでも住みたいまち

海がある場所海に行こう。 大学3年生、夏休み、平日の午前中。そんな身軽な身分で、私は海がある場所に行った。 私が住むまちは山と海の両方に恵まれ、横に長いまちには場所によって「山育ち」「海育ち」が住んでいる。私は「山育ち」だ。JRに乗って4駅先、暮らしが海と共にあるその場所は、同じ市内なのに音から匂いから、暮らしが全く異なるところだ。 身軽な身分でも、心中にほんのり重い課題を抱えてきた。 大学3年生、2年後には、私はどこにいるだろうか。 近い将来のことをあれこれと考える中で、

雨の日のはじめまして

こんにちは。そして、はじめまして。 私が住むまちでは、しとしと雨が降っています。ひんやり澄んだ空気と  雨音のBGMの中、挨拶って難しいなと文字を打っては消し、また消し。 水佑といいます。「ゆう」と読んでいただければ。 興味のあることについて、自分の思いや考えを書いていくつもりです。  読書が大好きなので、本についての内容が多くなるのかな。 アイコンや見出しの画像についてもいつか書こうと思います。 話すよりも、聞くよりも、「書く派」です。 私の文章を読んでくれた方