それでも住みたいまち
海がある場所海に行こう。
大学3年生、夏休み、平日の午前中。そんな身軽な身分で、私は海がある場所に行った。
私が住むまちは山と海の両方に恵まれ、横に長いまちには場所によって「山育ち」「海育ち」が住んでいる。私は「山育ち」だ。JRに乗って4駅先、暮らしが海と共にあるその場所は、同じ市内なのに音から匂いから、暮らしが全く異なるところだ。
身軽な身分でも、心中にほんのり重い課題を抱えてきた。
大学3年生、2年後には、私はどこにいるだろうか。
近い将来のことをあれこれと考える中で、