【ともに心理楽 2 】トラウマを克服して強くなる方法「心的外傷後成長」
地震や津波、事故の場面などに直面したり、犯罪に巻き込まれる等の、命を
脅かすような場面に遭遇した場合の心理的ショックは計り知れない。
個人の耐性にもよるが、そのような体験をした場合、得てしてトラウマ(心
的外傷)を負ってしまう。
またトラウマのきっかけとなった体験が、突然に脳裏に蘇ったり(フラッシ
ュバック)、不安や恐怖を感じたり、夜眠ることができなくなったりする事
をASD(急性ストレス障害)、もしくはPTSD(心的外傷後ストレス障害)と
呼ぶ。
上記の症状が1か月以内で治まる場合はASD、1か月以上はPTSDと分類され
る。
ストレス状態が長く続くことは、精神的にかなり辛いもので、一刻も早く受
診することが望ましい。
このように、トラウマによる精神的ショックは様々な症状を引き起こす為、
できれば避けたいもの。
しかしながら、自らの捉え方や対処次第では、心的外傷を受ける前の自分よ
りも精神的に成長することが期待できるのだ。
雨が降って地面が固まるように、骨折後の骨がより強くなるように、心も成
長する。
どのような方法があるのか。
それは以下の通り。
辛かった、嫌だった体験をアウトプットする。
紙に書きだしてもいいし、パソコンで記録してもいい。
とにかく目に見える形で出力することだ。
こうする事で一人で抱え込んでいた気持ちを吐き出し、気持ちを楽にでき
る効果がある。
さらにもう一つの方法としては、トラウマの原因となった出来事に意味づけ
をする、というものがある。
振り返っても過去は変えようがないという事に気づき、「あの体験があった
から自分は成長できたんだ」等、不安や恐怖だけだった思考からプラスの方
向に転換していく。
そうしてトラウマを乗り越える事で、再び人生の中でショックな体験が訪れ
たとしても、以前より強い気持ちでいる事ができる。
対処法を知り、心を成長させれば、トラウマはもう怖くない。
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