柴米油盐ーー人間関係は、淡々とした「普段」から作られる
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【柴米油盐】
ピンイン:chái mǐ yóu yán
意味:燃料・米(食料)・油・塩。日常生活に欠かせない必需品のこと。
『人間関係は、淡々とした「普段」から作られる』
人間、大切な人が出来ればつい「相手の為に何か特別なことをしてあげたい」と躍起になってしまうが、実際のところ、こういった大げさな考えは全くもって必要ない。
そんなことよりも、
毎朝気持ちよく爽やかに「おはよう」って言えたり、
スーパーに寄るついでに何か買って帰ろうかと聞けたり、
相手が一人でいたい時は何も言わずにそっとしてあげられたり、
……
こういう日常に溶け込んだ優しさの方が、よっぽど嬉しい。
誰かを大事にする。その原則は、いたってシンプルだー-
「相手が笑顔になるよう常に意識する」こと。
要は今この瞬間、目の前の人にとって喜ばしいことをする。
その人の将来の幸せの為になるであろう言動を取ることだ。
そして、何よりもまず自分自身が元気で幸せにいる。
そうすれば、相手は余分な心配をせずに、思いっきり自分の人生に打ち込める。
これらはどんな人間関係においても、重要なことだと思っている。
ただここで気を付けなければならないのは、「笑顔にする」というのはイエスマンになってへこへこと媚びを売ることではない。
ひたすら目先の欲を満たし、一時的な快感を与え、また随従するだけの行為は害でしかない。相手の人生をぶち壊してしまうことだってある。
こんなのは、全くもって相手を大事にしていない。
逆に、厳しく指摘をしてしまい不愉快にさせたとしても、長い目で見るとちゃんと笑顔につながっていることだって多々ある。
一時的にはお互い気まずくなったとしても、結局は相手が道を踏み外さないようにという思いから出た行動だからだ。
よって一口に「相手が笑顔になるよう常に意識する」と言っても、実は結構な難易度があるのが分かる。
何が相手にとっての幸せで、その人にとっての本当の「笑顔」とはどんなものなのかを見極める必要があるからだ。
そしてこれらを知る為には、日頃から常にコミュニケーションを取り、じっくりと観察を繰り返さなければならない。
加えて自己観察もしっかり行わなければならない。
そうでないと、「相手の為を思って」とか「その人の幸せを考えた上で」していたはずの行いが、実は全て自分自身の利益の為だった、なんてことになってしまう。
ありがた迷惑でしかない。
大きな贈り物をしたり、サプライズを用意したりするのは確かに特別感があって楽しい。
しかし、この先延々と続くのは、結局何気ない日々ばかりだ。
日常をどう運営するか。
普段の暮らしの中で、どのように相手に寄り添えるか。
これが一番大事で、一番難しい。
📚淡々とした毎日の中にも、ひとかけらを愛情を
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