2024年7月後半から10月までに読んだ本111冊からおすすめを紹介
昨年までの3年間は、1年に500冊本を読んでいた医師です(雑誌、マンガをのぞく)。
今年は読書の時間を減らして語学学習にあてますが
7月下旬から10月の間に読んだ本が111冊あり、その中からおすすめを紹介します。
「半導体戦争」クリス・ミラー
現代社会を理解するうえで必読の書。
半導体産業が、台湾や韓国、オランダといった一部の国の企業に依存している様子がよくわかります。
「tsmc 世界を動かすヒミツ」林宏文
こちらも半導体産業の理解が深まり、長いですが読みやすいのでおすすめです。
「カレー移民の謎 日本を制覇する「インネパ」」室橋裕和
私はネパールの方が経営しているインド・ネパール料理レストランによく行くのですが、身近でありながら知らなかったこと、本書を読んで知ったことがたくさんありました。
日本社会に馴染めない異国ルーツの子どもがマフィア化するという事象は、川口のクルド人問題、都心で増えている中国人とも通じるところがある気がします。
「ババヤガの夜」王谷晶
強い女性が好きなのでツボでした。
ストーリーの展開がテンポよく、社会問題も反映していて非常におもしろかった。
「隠れ菊」連城三紀彦
旅行中の待ち時間に読もうと持参した文庫本だったのですが、読み進めるうちに夢中になりました。
料亭を立て直す女将さんの話ですが、伏線回収がすごい。
「アマゾンの倉庫で絶望し、ウーバーの車で発狂した」ジェームズ・ブラッドワース
イギリス人ジャーナリストの著者が自らアマゾンの倉庫などで働き、実態をレポートしています。2018年の本ですが2024年の日本でもタイミーが広がる、住宅価格が年収の10倍を超えるなど似たような状況がみられます。
「バッタを倒すぜアフリカで」前野ウルド浩太郎
みんな大好き前野ウルド浩太郎先生の新作です。私?もちろん著書はすべて拝読しています。
今回はティジャニさんに丸々1章が割かれておりティジャニファン垂涎の内容となっています。前野先生の文章は行間からお人柄がにじみ出てきます。婚活されているそうですが、読者から募集すれば秒で結婚できるのでは?
「パーティーが終わって、中年が始まる」pha
私はphaさんより年下ですが、年を取って旅行やゲームが楽しめなくなったという文書を読んで驚きました。そんな日が私にも来るのでしょうか・・・。
この本のように、ネットで一世を風靡した方の「その後」について触れた文章は貴重で、もっと読みたいです。
「俺達の箱根駅伝」池井戸潤
子どもの頃は高校野球や箱根駅伝に夢中な大人たちを見て、「人がスポーツやるのを見るより自分でやればいいのに」と思っていましたが、中年になって「若者が努力しているまぶしい姿を見るのが楽しいのだな…」とわかるようになりました。
最初から順風満帆に行くのではなく、周囲からの妨害や様々な事情を乗り越えるところが良かったです。
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