【雑感】部下の性格や考えを熟知?
<おじさんDX Vol 577>
長らく同じような人間関係が続く職場で気を付けたいのが、壮大な勘違いが生まれやすいということなのです。
時折見られる「部下の性格や考えを熟知している…」なんて思っていると、本音を知った時にショックを受けるかも知れません。
他人のコトを熟知している「つもり」は「つもり」であって、本当に熟知しているのかどうかは分かりませんよ。
✅取り扱いマニュアル?
上司と部下の関係性では、部下は上司を分析しています。
一般的に「上司の方が部下を分析出来ているのでは?」と思われるかも知れません。確かにそうした職場もあるのですが、上司によってというか人によって異なる性格等の理由もあって、自然な流れで分析が進んでいるのです。
むしろ部下側の方が上司の情報を入手しやすい環境というのはあるのです。
ここでの情報は「どのようなヒトなのか」です。
情報の中には、肯定的な内容もあれば否定的な内容もありますから、その情報や分析内容が、合っていようと間違っていようと、部下の中でイメージが作られていくのです。
ここが始まりで、実際に接する機会が多くなると誤解だったり、その分析内容が分析通りだったりするのですから、常に部下は答え合わせをしているようなケースもあります。
個人的にこの状態を「上司取り扱いマニュアル作成中」と表現しています。
上司取り扱いマニュアルは、非公式に同僚達の中で脈々と共有されていくのです。(その内容に誤解があろうが、間違った解釈があろうが、そういうものなのです)
✅何も言わないのが最適?
積極的な意見が出ないという組織で見られる光景に、「改善してほしい」と思っても部下は、何も言わないのです。
ここが壮大な勘違いの始まりかも知れません。
「不便なところこそ改善の余地がある」と思う私ですが、上司が意見を求めても意見をあえて出さないのですから改善されることはありません。事態は解決しないままなのです。
先日、本音を聞く機会があったのですが…😅
何ともトホホな内容でしたが、無駄どころか「損」となるような上司取り扱いマニュアルがあると...そりゃ意見なんて出なくなります。
彼等、彼女等の話を聞くたびに、他人事ながらその会社が心配になる私です。上司達は、何も言われないから上手くいっていると思っている様子ですが、現実を知ったら…😅
熟知していると勘違いせずに…上司は、気付いてほしいところです。
何も言わない素直な部下と思っているのは...実際かなり勘違いなのです。