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【雑感】改革が空回りする理由2
<おじさんDX Vol 565>
改革が空回りしている企業を見掛けたのですが、その企業は深刻な人手不足に陥っています。
この人手不足が、どうして起きているのかにあたって、思うところがあるのです。
✅ヒトの力は偉大
✅生産性向上による1人当たりの売上・利益の向上
✅自動化やシステムの構築による業務効率アップ
✅収益の高いコア産業への集中
他にも色々手段はあるのですが、結局のところヒトの力は偉大なのです。「人手に頼らずとも」という業種や業態もあるのですが、そう簡単に都合の良い仕事ばかりではありません。
なんだかんだ言って、ヒトは重要だったりしませんか?
人手不足が起きる原因は様々なのですが、一度人手不足が起きると働くヒトへの負担は増える一方なのです。この負担が増えるコトをかつては(今も)時間に頼っていたのです。
それが現代では働き方改革もあって、以前より制限されている風潮ですが、この時間削減も無理難題だったりすることが多々見られます。
その反面、個人的に昨今では「人件費」へのコスト意識がより顕著になっており、「働けど…」という業種や業態があるという話も飛び込んできます。
誤解を受ける表現かも知れませんが
✅「常に全力を求められる」
機械もそうですが、人間もこれでは壊れますよ。
機械ならば、より高い負荷に対応するように改良も出来ますが、ヒトを構造的に強化でもするのでしょうか。効率化という名の元に時間だけを制限して「詰め込むだけ」なら誰でも言えます。
まるで尻を叩くかのような行為です。
✅過当競争、生き残り
少々話が逸脱しますが、世の中は平等なんて綺麗事を言うつもりもありませんし、意識しようがしまいが何らかの競争に巻き込まれているのです。
これが現実と私は思っていますが、勝負の世界でも勝者と敗者があるように人生もそう考えると非常にむなしい気分にもなってきます。
私が見てきた世界では、勝者になろうとガッツク人もいれば、勝敗にこだわらない人もいます。確かに商売の世界は、弱肉強食でもあります。
以前の記事で少し触れたのですが、「自分に後ろ指をさされないという価値観」は、ヒトの犠牲の上に成り立つ人生はまっぴら御免という決意でもあります。
とは言え、私は成人君主でもなく立派な人物でもなく、単なる平凡なおっさんです。ですから煩悩もありますし、様々な感情もありますし、腹の底に黒いものもあります。
✅ただ私に出来るコトは、「ヒトを生かす」=「活人」なわけです。
何を甘いコトを言っているのだろうと思われます。
ですが、この活人というのは、本当に胆力が必要なのです。
✅テーマは「活人」
残念ながらこの活人という観点が低い組織は、人手不足になります。
✅多数の働くヒト1人1人に人生があるのです。
それをまるで消耗品のように扱うのは、私には到底出来ません。都合の良い時だけ利用するだけ利用して不要になれば捨てるなんて…人件費を削減するコトで数字は表面上向上しますが、相手はヒトです。
✅働くヒトから選択されない組織になっていくのです。
✅情熱を持てないような組織になっていくのです。
早期に人手不足を何等かの手段で改善していかないと、悪循環に陥りますが、改革が空回りする組織というのは、目先の金ばかりに目が行って「活人」という観点が薄いのです。
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