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キム・ギドク監督『嘆きのピエタ』謎の女をめぐるサスペンス



<作品情報>

韓国の鬼才キム・ギドクが、第69回ベネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞したサスペンスドラマ。債務者に重傷を負わせ、その保険金で借金を返済させる非情な取立て屋のイ・ガンドは、親の顔も知らずに30年間、天涯孤独に生きてきた。そんなある日、ガンドを捨てた母だと名乗る謎の女、チャン・ミソンが突然現れる。当初は邪険に扱い、残酷な仕打ちもしたガンドだったが、ひたすら謝罪を繰り返し、無償の愛情を注ぐミソンを次第に母親として受け入れていく。やがてガンドが取立て屋から足を洗おうとした矢先、ミソンは姿を消してしまう。

2012年製作/104分/R15+/韓国
原題または英題:Pieta
配給:クレストインターナショナル
劇場公開日:2013年6月15日

https://eiga.com/movie/77826/

<作品評価>

55点(100点満点)
オススメ度 ★★☆☆☆

<短評>

おいしい水
うーん、好きじゃないです。韓国映画の定番、復讐がテーマではありますが、どうにも画面が貧相で低予算感が半端ない。
それもそのはず役者は基本ノーギャラ、興行成績次第で支払われる、早撮りだったそうでむべなるかなと。
主人公の顔はダークサイドに堕ちた一昔前のK-POPスターみたいな感じでよかったです。お母さん(と名乗る女)も美人でした。
最後の三人並んだ絵面はよかったですが、それ以外はあまり刺さらなかったです。

吉原
韓国の男性は非常に母親想いであるという話を聞いたことがあります。確かに、日本と比べると、韓国映画では母親を大切にしている描写が多いと感じます。
債務者に重傷を負わせ、障害者にしてまで借金を返済させる主人公。その彼の前に現れた「母親」と名乗る女性との関係が構築されていく過程には、歪みだけでなく、純粋な愛情さえ感じられました。
本作は低予算で撮影されたという点が、プラスに働いている部分もあれば、そうでない部分も垣間見える作品でした。しかし、全体的なテーマは非常に韓国映画らしく、自分としては好感を持てる内容でした。

<おわりに>

 韓国の鬼才キム・ギドク監督作品です。今となっては扱いが難しい作品となってしまいましたね。

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