【第37回東京国際映画祭】カタリナ・グラマトヴァ監督『大丈夫と約束して』母の秘密を知った青年
<作品情報>
<作品評価>
55点(100点満点)
オススメ度 ★★☆☆☆
<短評>
おいしい水
端正な演出、美しい撮影は素晴らしいです。しかし脚本が練り込み不足に感じました。特に終盤はやや無理矢理な終わり方に思えました。
僕のコンディションが悪かったのもあってあまり印象に残っていないんですよね。母と息子の関係を描く作品で、展開自体は丁寧でよかったと思います。しかし終わり方は何も解決していないように思えて不満が残ります。
コンペの中では水準作という感じではないでしょうか。賞に絡むとはあまり思えません。空気感は好きでした。
クマガイ
ワルガキたちの日常と、家庭が抱える問題にフォーカスした作品です。
この作品はとにかく撮影が良い。 とりわけグレーディングとか相当凝っていると感じ、見ていて絵に飽きは無かったです。
また演出としても、ある種のファム・ファタール的な魅力のある母親に向ける主人公のまなざしには、どこか感情移入してしまう説得力がありました。
ただ、パチモン・トレインスポッティングと言いますか……。 主人公の心の揺れ動きを描く家族パートに対し、ワルガキパートがあまりにも冗長に感じました。
最後はものすごい痛快というか、主人公なりの結論を出したんだと思うのですが、結局何も解決していないというモヤモヤ感が残ります。
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