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【第36回東京国際映画祭】アレクセイ・ゲルマン・ジュニア監督『エア』女性パイロットたちの成長譚
<作品情報>
第二次世界大戦の独ソ戦を戦う女性パイロットが遭遇する過酷な日々を年代記的に描く作品。これまで描かれることの少なかったソ連の女性兵士に『ドヴラートフ レニングラードの作家たち』(18)のアレクセイ・ゲルマン・ジュニアがスポットを当てた戦争映画。
<作品評価>
80点(100点満点)
オススメ度 ★★★★☆
<短評>
上村
本作がワールドプレミアなのに驚きますが、まあこのご時世ですしね。クオリティとしては普通に劇場公開レベルだと思います。
女だからとバカにされながらも一級のパイロットに育っていく戦士を描いています。
反戦映画としての姿勢は保ちつつ、丁寧に描いていく演出は流石です。
飛行機シーンもそれなりに迫力があり、全体的な戦争描写もよかったと思います。
確かに長いですが、かと言って不必要な要素があるかというとそんなことはないと思います。静かなトーンで紡がれ、一人の女性の半生を丁寧に描いた力作です。
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