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【第37回東京国際映画祭】ホアン・シー監督『娘の娘』新たな生命の誕生に葛藤する母親の苦悩



<作品情報>

台北に暮らすジン・アイシャは、体外受精のために同性のパートナーとアメリカに渡った娘ズーアルが交通事故に遭ったという報せを受けてアメリカに行く。ズーアルとそのパートナーは亡くなり、アイシャが受精卵の保護者となる。アイシャはそれを引き受けて代理母を探すのか、放棄するかの選択を迫られ、さらには若い頃にニューヨークで生み、里子に出したもうひとりの娘エマと対峙することになる。『台北暮色』(17)で鮮烈なデビューを飾ったホアン・シーの監督第2作。時制を行き来する構成のなか、アイシャの老母を含む三世代の女性たちの物語が繊細に紡ぎ出される。大女優シルヴィア・チャンがアイシャ役を好演。ホウ・シャオシェンがエグゼクティブ・プロデューサーを務めている。

https://2024.tiff-jp.net/ja/lineup/film/37002CMP05

<作品評価>

50点(100点満点)
オススメ度 ★★☆☆☆

<短評>

クマガイ
「娘の娘」ってそういう意味か…。
ホウ・シャオシェンがプロデューサーで入ってましたが、完全に台湾映画の文脈ですね。
一見すると無意味に見えるショットが後々味に繋がっていることに気付き、映画としての深みを感じさせられました。
「母」として。そして「もう一度母になること」への葛藤。
娘・エマとの対峙。そして「生むかどうか」の決断に揺られる主演のシルヴィア・チャンの演技には、観客としても胸を締め付けられました。

<私たちについて>

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