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アルネ・マットソン監督『春の悶え』スウェーデンの隠れた名作


<作品情報>

ペロロフ・エクストラームの小説「彼女は一夏しか踊らなかった」からW・セミチョウヴが脚色、新進アルネ・マットソンが監督したスウェーデン映画一九五二年作品。撮影は「令嬢ジュリー」のイエラン・ストリンドベルイ、音楽はスヴェン・シエルドで五二年度カンヌ映画祭において音楽賞を獲得した。主演はフォルケ・サンドクィスト、ウラ・ヤコブソンで、以下「愛欲の港」のベルタ・ハルとエリック・ヘル、エドウィン・アドルフソン、イルマ・クリステンソンらが助演する。

1952年製作/110分/スウェーデン
原題:Hon Dansade en Sommar
配給:東宝
劇場公開日:1954年3月6日

<作品評価>

60点(100点満点)
オススメ度 ★★★☆☆

<短評>

北林
都会っ子のイェーランは、伯父の農園に一夏を過ごしに泊まっています。そこに、近所の17歳の娘シャスティンと出会います。イェーランはかわいいシャスティンに「男らしいところを見せてやる!」と意気込んで、伯父の農園を手伝います。しかし、イェーランは重たいものを持てず、シャスティンの力も借りて、運ぶ始末。私は主人公のそのちょっと情けない感じが、すごく共感しましたし、友達になりたいとまで思ったほど、彼に親近感が湧いたのです。
しかし、そんな弱さの残るイェーランは、物語が進むにつれて、肉体的に成熟していきます。それは彼の内面もまた、イェーランとの愛の感情とともに、成熟へと向かっていきます。今作は、スウェーデンの大自然に注目されることが多い印象ですが、僕はイェーランの肉体的にも精神的にもその大自然の中で逞しく成長する過程も、今作の見どころだと思います。

上村
金熊賞だけでなく、カンヌ映画祭にも出品され音楽賞を受賞しているという珍しい作品。
正統派によくできたロマンス映画。それ以上でも以下でもない。正直観てから一日以上経ってるのでどんな映画だったのか忘れた。それくらい印象が薄い。

<おわりに>

 スウェーデン映画の隠れた名作として知られています。アルネ・マットソン、この名前を覚えておきましょう。

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