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ミーラー・ナーイル監督『モンスーン・ウェディング』インド発!ウェディングストーリー



<作品情報>

現代のニューデリー。華麗な伝統的結婚式がくり広げられるなか、花嫁アディティの不倫、彼女と父の絆、不器用なウェディング・プランナーとメイドの恋など5つのストーリーが並行して展開していく。監督は「サラーム・ボンベイ!」「カーマ・スートラ 愛の教科書」のミーラー・ナーイル。01年ベネチア映画祭でインド人女性監督初の金獅子賞を受賞。撮影は「リービング・ラスベガス」のデクラン・クインが担当。

2001年製作/114分/インド
原題:Monsoon Wedding
配給:メディア・スーツ
劇場公開日:2002年8月17日

https://eiga.com/movie/1542/

<作品評価>

65点(100点満点)
オススメ度 ★★☆☆☆

<短評>

おいしい水
『トゥヤーの結婚』みたいなシリアスな作品かと思っていたら全然違いました。割と軽めのドタバタ結婚劇です。
婚約中にも関わらず元彼とやってしまった女、ウェディングプランナーの男と使用人の女性の恋、主にその二つが同時並行で描かれています。
陽気な音楽、色鮮やかな衣装がよかったです。演出も少し軽いですが堅実で観やすい仕上がりになっています。
うーん、でもなぜこれが金獅子賞なのかはよく分からなかったですね。どこの国でもできそうな結婚ドタバタ劇で、飛び抜けていいとはあまり思えませんでした。

吉原
お見合い婚をすることになった少女の結婚式をめぐって起きる親戚同士のドタバタを描いた作品です。「結婚式は誰のためのものなのか」という問いが浮かぶ作品でした。父親は娘のためを思い、盛大な結婚式を伝統的に取り行おうとしていますが、娘は直前に過去の男と会うなど、そもそも結婚に乗り気ではありません。結局、お見合い婚は新郎新婦当人というよりも家族のため、特に父親の自己満足でしかないのではないかと感じました。昔は当たり前のように行われてきたことが時代の変化と共に、そうではなくなっていくのです。本作の公開から20年余りが経ちましたが、インドの結婚に対する考え方はどのように変わったのかが非常に気になります。

<おわりに>

 インドの結婚群像劇です。これが金獅子賞?という感じではありますが、軽く観られ、かつインドの風俗も分かる映画になっています。

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