R_B < Part 6 (8/9) >
「昨夜お前に起こった現象が、実際に統の身に起きた事だと仮定すれば、そこから異世界へ跳ぶきっかけになるものが想像できる」
「フツーじゃねぇレベルの衝撃ってぇ事だよな。高所からの落下とか」
「そう。それが、俺や芥の場合はクラッシュだった。で、お前が」
「至近距離での爆発……成る程ね」
ひと口飲んだだけのコーヒーはとっくに冷めていた。窓の外からは微かに鳥の囀りが聞こえてくる。
「ったく、過激じゃねぇのが一個も無ぇな。コッチから敢えてその状況を作るにゃ相当な覚悟が要る」